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心掛り
「心掛り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心掛りの前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
て下されば私の名刺も持って行って戴いたのに……」 と良人をせめた。が、彼女の真の
心掛りはそれではなかった。沼津の話はまだ自分と夫人との間に閃いた沈黙の感じ合に過....
「或日」より 著者:宮本百合子
らも、私の心は、深い悲哀に満されて居る。男を追って走り去った赤い洋服の娘のことが
心掛りで仕方ないのである。 涙をためて机の下に丸まって居ると、戸口の方に人声が....