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心操
「心操〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心操の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫人探索」より 著者:夢野久作
して微笑を続けた。 「それは一人の若い女性です。しかも非常な美人で、学識といい、
心操《しんそう》といい、実に申分のない処女です」 芳夫は思わず叫んだ。 「それ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
響いて聞いたのである。 「癩坊主が、ねだり言を肯うて、千金の釵を棄てられた。その
心操に感じて、些細ながら、礼心に密と内証の事を申す。貴女、雨乞をなさるが可い。―....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
やかましい儀式の附随しておったことは、世人もよく知るごとくであって、宗祇は「先ず
心操をもって本となし、最初思い邪《よこしま》なくこの義を習う」ともいい、また「口....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
や陰口には、答える要もないが、かかる折、毀誉褒貶を超えて、たしなむ芸術に、己れの
心操を無言に残しておくことは、少しも差しつかえなかろうし、高士の答えとわしは思う....
「三国志」より 著者:吉川英治
百難を共にし、生死を誓ったあいだでござる。さりとて、丞相の恩義を無に思うも武人の
心操がゆるさぬ。何がな、一朝の事でもある場合は身相応の働きをいたして、日ごろのご....
「三国志」より 著者:吉川英治
、その途々も左右の諸大将にむかって、 「敵たると味方たるとをとわず、武人の薫しい
心操に接するほど、予は、楽しいことはない。その一|瞬は、天地も人間も、すべてこの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たのである。それも足利方に降れば或る平安は保証されたかもしれなかった。だが久子の
心操はそれをゆるさなかったし、さらに朝廷が吉野へ移って来てからは、附近の東条は、....