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「心服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心服の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の知って居る所である、余は顔形の証拠に圧倒せられ、止むを得ず信じはしたが、決して心服して信じたでは無い、夫だから信ずる中にも心底に猶不信な所があって動《やや》と....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
そういう料簡だから、お前、南町御構いになるんだわ。」 と盆の上に茶呑茶碗……不心服な二人分……焼海苔にはりはりは心意気ながら、極めて恭しからず押附ものに粗雑に....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
を注けなさいなね。」 「ああ、そうだね、」 と納得はしたものの、まだ何だか、不心服らしい顔色で、 「だって可いやね、皆さんが、お化の御連中なんだから。」 習....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
知っていた者に取っては、驚くべき人だと思わずには居られなかったろう。そこで政宗に心服して居る者はとに角、政宗に対して予《かね》てからイヤ気を持って居た者は、政宗....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
は穏かに云った。 杜はそれが手だと思わぬでもなかったけれど、適当に検事の温情に心服したような態度を示しながら、出来るだけ詳しい話をした。しかしマッチの函の中に....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
ことではない、トそう思ってるのに、先生のは、まるで母様のと違ったこというんだから心服はされないじゃありませんか。 私が頷かないので、先生がまた、それでは、皆あ....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
とを薫陶するということも、肉体の世話と、労働の奉仕とを前提としなくては、子どもを心服せしめ、感化を及ぼすことはできない。哺乳は乳母任せ、身のまわりの世話は女中ま....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。吉井君も編輯にはまったく無能で、どっちに軍配をあげるわけにもいかないが、部下を心服させることができないのは、Ｈ氏の不徳のいたすところである。 たのまれたから....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
イの時と、甚しく人みしりする時と二ツあるのですが、人みしりする時は軽蔑しながらも心服したような気分の時にそうなのかも知れません。彼はセラダに自己よりもやや優秀な....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
たと、僕は、観ていました。 事実、多くの座員は、古顔であればあるほど、コポオに心服しつつ、どこか甘えきっているところがありましたが、その点、ジューヴェは、絶対....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
すか。」 鴨川は至極冷淡に、 「はあ、」 五ツ紋の青年は何か仔細ありげに、不心服の色を露わした。 「ですが、何も別してお手間は取らせません、ちょいといかがで....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
四ツ谷の方へ届けておいて下さいッて、頼んだもんだから、少い夜会結のその先生は、不心服なようだッけ、それでは、腕車で直ぐ、お宅の方へ、と謂って帰っちまったんですよ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
城府を設けないで、己れの赤心を他人の腹中に置くというような話しぶりは益々人をして心服せしめずには置かなかった。 二葉亭を何といったら宜かろう。小説家型というも....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に徹底するまで反覆教授して少しも倦まなかった。だが、それよりもなおヨリ多く諸生を心服さしたのは二葉亭の鼓吹した学風であった。およそ語学は先ず民族の研究から初めな....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
うにしました。それも一度ならず二度も三度も強請らるるままにやるものですから大いに心服して、シナのラマはなかなか豪い方だと言って大いに私を信用するようになりました....