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「心木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心木の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
かりではない。その部屋のカミンに燃えている火も、火《ほ》かげの映《うつ》った桃花心木《マホガニイ》の椅子《いす》も、カミンの上のプラトオン全集も確かに見たことの....
おもかげ」より 著者:宮本百合子
るさも海のようで、朝子はその中に仰向けに浮んだように目瞬きもしなかった。 桃花心木《マホガニー》色の半円形のテーブルの上のコップに、日本の狐のしっぽのような穂....
金狼」より 著者:久生十蘭
下品なのだろう、天蓋のついた物々しい寝台がどっしりとすわっていた。窓のそばに桃花心木《マホガニ》の書机がひとつ、椅子がひとつ、床の上には古新聞や尿瓶《しびん》や....
」より 著者:神西清
だけど、イ※〕も……」 「ええ? そう、そう。……あのデスクと、それからあの桃花心木の戸棚は、ジューコフ将軍の農奴だった素人指物師のグレーブ・ブトィガが、親爺の....
歳棚に祭る神」より 著者:柳田国男
しては年棚を造らずして木を立ててそれを祭壇とする地方もある。略式で無いものは必ず心木の三階松で、これにも節の食物は必ず供えるのを見ると御松様を迎えるといったのに....