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「心理主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心理主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
まま》として置くの外はない。 今日から見れば、この書の立場は意識の立場であり、心理主義的とも考えられるであろう。然《しか》非難せられても致方《いたしかた》はな....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
間学はモラリストの一理論体系だ)。 もしそうだとすると、文学のモラルと云えば、心理主義に於ける倫理のようなものになったり、内省的なヒューマニズム文学のことにな....
読書法」より 著者:戸坂潤
潮の凡ゆる傾向は文学の内に多少とも現われているし、又その逆も真だ。主観的観念論と心理主義又身辺小説とか、客観的観念論と各種ユートピア文学(科学小説も含む)とか色....
デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
に多く問題が残されているといわざるを得ない。哲学は主観主義的となった。無論それを心理主義的というのではないが、知識の客観性といっても、認識主観の当為に立っている....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
学的なものであってはならぬ、所謂論理主義はそう主張する、だが論理主義者が非難する心理主義者――その代表者は当然第一に多くの心理学者である――自身も亦、この主張を....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
論理学と考え、心理を心理学と考える、一種の職業的錯覚によるのであろう(論理主義と心理主義との対比などが之だ)。――だから真理というものも、それが広範な当然な資格....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
を愈々安価に見せたのだと云わざるを得ない。 モダーニズムは併し当然主知主義・新心理主義・新社会派・等々にまで分化発達した。雑然とした近代的与件は、単に近代的に....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
っているかに、今更ながら驚かされる。その世界を探求し闡明しようとするところから、心理主義の小説が生れる。 固より、如何なる小説でも、心理を全然無視したものはな....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
無意識の世界へ、文学も直ちにとびかかっていった。そしてここで注意すべきは、在来の心理主義が、行為を説明せんがための心理解剖に止まり、ややもすれば、仮定の上に立つ....
必要以上のもの」より 著者:豊島与志雄
い出せない。恐らく文学に於ては、そこまではっきりさせなければならないのであろう。心理主義の文学などという言葉があるくらいだから、それはそうに違いあるまい。 と....
解釈学と修辞学」より 著者:三木清
ては具体的な論理である。このような具体的な論理については、論理の基礎に関するかの心理主義と論理主義との論争のごときは無意味でなければならぬ。この論争そのものが抽....
東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
のである。 東京に自分の青春なぞあると思ったのは、間ちがいだったと、私は東京の心理主義文化に歪められた自分の青春を抱いて、三勝半七のお園のように、「お気に入ら....
親鸞」より 著者:三木清
的なもの、心理的なものを意味している。したがって体験の宗教ということは主観主義、心理主義に陥ることになり、宗教は真理であるという根本的な認識を失わせることになり....
クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
係なのが当然であるように思われている。そう思っている向きが少なくない。だが例えば心理主義小説の手法も超現実派絵画の手法も、一部は同じく意識と無意識との間の研究か....
文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
である今日のマルクス主義的文芸評論には限らない。「科学的批評」とみずから名乗った心理主義者、アヌカンもいるのである。 でつまり科学的批評、文芸の科学的評論とい....