心用意[語句情報] » 心用意

「心用意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心用意の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
わが町」より 著者:織田作之助
らされて、おたかはわざと濃い表情も自然に装えて、顔をしかめた。すると、縁談をきく心用意もどうやら出来たが、そうして落着いたところは、意外にも断る肚であった。 ....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
う。 その時代の事に就いて六平太氏は筆者にもこんな追懐談をした。前記の只圓翁の心用意を裏書きするに足るであろう。 「只圓は私を教えてくれた他の故老たちと違って....
キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
。これは申すまでもなく、万一、私の前身が公表されました場合、落付いて刑に就くべく心用意をしておくためでした。……いくら他人の秘密を預るのが商売の精神病医でも、こ....
菜穂子」より 著者:堀辰雄
ない、――それよりか、お前の顔を見てから、こちらが自分をすっかり無くして、なんの心用意もせずにお前に立ち向いながら、その場で自分に浮んでくることをその儘云った方....
楡の家」より 著者:堀辰雄
ない、――それよりか、お前の顔を見てから、こちらが自分をすっかり無くして、なんの心用意もせずにお前に立ち向いながら、その場で自分に浮んでくることをそのまま云った....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ころが維摩は右に述べたような仏教の体得者ですから自分の病苦ぐらいについては立派な心用意があり、今さら、他人から慰めを得る必要もありません。しかし釈尊の弟子ともあ....
婚期はずれ」より 著者:織田作之助
それで焦らされて、わざとの渋い表情も自然に装えて、顔をしかめた。すると縁談をきく心用意もどうやらきまったが、こともあろうに落着いたところは、断る肚だった。相手の....