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心的
「心的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
はできませんでした。ユトランドの荒地より建築用の木材をも伐り得んとのダルガスの野
心的欲望は事実となりて現われませんでした。樅《もみ》はある程度まで成長して、それ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
い、生命が二つ以上の対象について選択をなす場合を智と名づけたに過ぎないのだ。人の
心的活動は三頭政治の支配を受けているのではない。もっと純一な統合的な力によって総....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ーの仕事/恒星の大きさ/恒星の流れ/恒星光度に関するカプタインの推算/二重星の離
心的軌道/その説明/恒星の温度/太陽系における潮汐の作用/G・H・ダーウィンの研....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
に尊重され、全人類一致精進の中にも、各人は精錬された自由の精神を以て、自主的に良
心的にその全能力を発揮するような社会状態となるであろう。 統制主義の今日は、人....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
こと、いいかえれば映画作家として映画的表現に適しないものを取り上げることがなぜ良
心的なのであろうか。そして、それがなぜ企画の勝利といわれるのであろうか。 映画....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
この横浜くんだりへ入りこんでからこっち、二人で嘗めあった数々の辛酸が彼等を一層野
心的にしていた。 私は先程から、二人の眼を避けて、屍体の横たわっている附近を、....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
る。芸術の境である。 かつこの境にある間、かの征服の事実に対する僕の意識は、全
心的にもっとも明瞭なる時である。僕の自我は、僕の生は、もっとも確実に樹立した時で....
「端午節」より 著者:井上紅梅
は講堂の上で公表した。 右の通りこの「大差なし」を煎じ詰めると、そこに一種の私
心的不平が伴うていることがわかり、決して自分が官僚を兼ねていることを弁解したもの....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
せめて音楽のアフレコのときには耳に脱脂綿でも詰めていねむりをしているのが、最も良
心的とでもいうのであろう。 へたな楽隊を一日のうちにじようずにすることは神さま....
「思い」より 著者:伊丹万作
国民としてあるいは芸術家として満足するような作品ができるかという点に関し、真に良
心的に悩んできたものは、従業員のほかには決してありはしないのだ。しかも、自分たち....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
な候補者どもの退場にダブツて、真に民主的な文化国家にふさわしい、優秀なる人材、良
心的な候補者を多数登場させなくてはならぬ。それには少なくとも現在の立候補に関する....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
は、一人のこらず戦争責任者に見えるにちがいないのである。 もしも我々が、真に良
心的に、かつ厳粛に考えるならば、戦争責任とは、そういうものであろうと思う。 し....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のをうながして花咲く学問の道を進ませようとしているのだった。じつのところ、彼は良
心的な男で、いつも心に例の金言を銘じていた。「鞭を惜しむと、子供は甘くなる」イカ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
いていつも優勢で、ずいぶん極端までゆくことを常としたものである。もう一つの側は唯
心的、超絶的、主観的、道徳的、宗教的、というような思想の系統である。この側は前者....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
決して好い加減に書擲ったものではないだろうが、三方四方の不平不満が一時に殺到する
心的葛藤に忙殺されていては、虚心|坦懐に沈着いて推敲鍜練していられないのが当然で....