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「心矢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心矢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の工風もないから、余は早速巴里を指し出発する事とした。 第六十九回 悪魔の世界心矢竹《こころやたけ》に逸《はや》るとは此の時の余の思いであろう。一刻も早く巴里....
斬られたさに」より 著者:夢野久作
タリと中絶したせいでもあったろう。序にサゴヤ佐五郎の事も忘れてしまって文字通り帰心矢の如く福岡に着いた。着くと直ぐに藩公へお眼通りして使命を果し、カタの如く面目....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
は六時にそこを出発した。家を出てから四日目である、早くるすいの友の顔を見たい、帰心矢のごとく、午後の三時ごろにはもう家をさること一マイルのところへやってきた。ヴ....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
の奥がじいんと滲みるような思い、自分はドイツ、ナエーアはサモアへ……。いずれも帰心矢のごとしと云いながら、帰れない身だ。よくよく、おなじ運命のものがめぐり合わせ....