心臓が弱い[語句情報] » 心臓が弱い

「心臓が弱い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

心臓が弱いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
うも、人のざんげを聞くことが得手《えて》じゃないのです。いまはやりの言葉で言えば心臓が弱いのです。かの勇猛果敢なざんげ聴聞僧の爪のあかでも、せんじて呑みたいほう....
眼帯記」より 著者:北条民雄
―夜になって、床にはいるたびに私はこういうことを自問自答するのであった。 私は心臓が弱いのでちょっと昂奮するとすぐ脈搏が速くなりそれが頭に上って眠れない。こう....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
八重になっている。五階までエレヴェーターで行き、後は階段を昇るのであるが、自分は心臓が弱いため、高所にあると云う感じ丈で胸苦しくなり、最高層の窓からわずかに、足....
浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
師が診《み》ればどこか不完全な個所があるに相違ない。神経衰弱の気味だとか、すこし心臓が弱いようだとか、そういう漠然とした故障は、たれにでもあるものだ。また医者の....
道標」より 著者:宮本百合子
ちも行かなくなった混乱がルケアーノフの、実直な勤め人らしく小心な顔にひろがった。心臓が弱いそうで、タバコをのまない彼は、途方にくれて、くみ合わせた脚の膝小僧をこ....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
ではないか。清君は、※代の方をふりむいて、 「いいですとも。ねえ、※代さん、君は心臓が弱いから潜水艦に乗れないんだよ。」 とからかった。※代さんはすねた恰好《....
旅客機事件」より 著者:大庭武年
て悪魔のような態度をとるなら、こちらも悪魔になってやる。幸い貴方は血圧が高いし、心臓が弱いから、機を四千米ばかりに上げて、貴方を高空病にかからせて命を取ってやる....
挿話」より 著者:徳田秋声
めったに立たなかった。綺麗好きなお絹は人にお湯を汚されるのをひどく嫌った。その上心臓が弱いので、水を汲みこむのが大仕事であった。その日は、辰之助が昨夜水を汲みこ....