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心臓形
「心臓形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心臓形の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
が、跪まずくように岩盤の上に折り重なる、飯を炊いだあとの煙が、赤樺の梢を絡んで、
心臓形に尖った滑らかな青葉を舐めて、空へ※って行く、その消えぎえの烟の中から、人....
「家」より 著者:島崎藤村
戸の屋根が冷しそうな蔭を成している。横にある高い石垣の側からは清水も落ちている。
心臓形をした雪下の葉もその周囲に蔓延っている。 この場所を択んで、お仙は盥を前....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
練なる手と常にこの室に往来するを示しぬ。げにその主は銅瓶の下に梅花の香を浴びて、
心臓形の銀の写真掛けのうちにほほえめるなり。ランプの光はくまなく室のすみずみまで....
「伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
円形で区切った模様は平凡だが、この暗紅色マジョリカは、中央に濃い強い藍色で長めな
心臓形を持っていた。その
心臓形の中に僧の胸像は描かれているのだが、峻厳な茶色でく....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
um なる別属のものとしている。その葉はユリの諸種とは違い、広闊《こうかつ》なる
心臓形で網状脈《もうじょうみゃく》を有し、花は一茎に数花横向きに開き、緑白色《り....