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心臓病
「心臓病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心臓病の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
上る前に先ず下僕に向かい「高輪田長三は何うした」と聞いた、下僕「アノ方は先日から
心臓病が起こったとて御自分の室に寝て居ます」余「彼は今朝己が此の家へ帰った事を知....
「思い出の記」より 著者:小泉節子
『ママさん、病、私から行きました。ウイスキー少し如何ですか』と申しますから、私は
心臓病にウイスキー、よくなかろうと心配致しましたが、大丈夫と申しますから『少し心....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
た。 「お母さん、よく長生きをしていてくれましたね」 「正吉や。お母さんは一度|
心臓病で死にかけたんだけれど、人工心臓をつけていただいてこのとおり丈夫になったん....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
、駈けつけてくれた。彼は真一を申し訳に診ただけで、 「心臓麻痺――ですな。永らく
心臓病で寝ていたということにして置きますから……」 といって、その旨をすぐに死....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
むずかしい事やなと直感しました。 段々話を訊いて見ると、先代の和行ちゅう人が、
心臓病でポッコリと亡くなって、後に和秋ちゅう五つになる子供がある。之が当然相続人....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
高くなって来ました。折しも殿様が御病気で、次第に重くなりました。只今で申しますと
心臓病とでも申しますか、どうも宜しくない事がございます。只今ならば空気の好い処と....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
した。 「お母さん、よく長生きをしていてくれましたね」 「正吉や。お母さんは一度
心臓病で死にかけたんだけれど、人工心臓《じんこうしんぞう》をつけていただいてこの....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
り、また青くなった。 というのは、執事の話によると『旦那さまはこのところ持病の
心臓病のためずっと家に引きこもっておられること、去る十三日も一日中ベッドの上に寝....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
して、それから一年ほどのあいだは無茶苦茶に嬉しく楽しく暮らしていたのですが、女は
心臓病で突然に死んでしまいました。もちろん、あまりに仲がよすぎた結果です。 彼....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
を見下ろしていた。 この家で一番の不幸者は、お艶の弟の六蔵であった。それは重い
心臓病で、死は時間の問題であった。それに次いで不幸なのは、六蔵達の母であった。良....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
奥様のご心配は、市長閣下の健康が以前からあまり勝れていず、現在あまり質のよくない
心臓病にかかられている、その点にあるのでございましょうね? ところで閣下のご容態....
「体格検査」より 著者:小酒井不木
めました。 「ひどい不整脈だ!」と、軍医はつぶやきました。「こりゃいかん。強度の
心臓病だ」 こう言ったかと思うと、にッと笑って私の顔を見ました。その時の軍医の....
「薬局」より 著者:織田作之助
ちになっては」 心臓が衰弱しますわと、ある日敏子は思い切って言った。敏子の夫は
心臓病で死んだのだ。 「いや大丈夫です。もっとも傍にあれば何本でもあるだけ打つか....
「審判」より 著者:カフカフランツ
も額ぎわも丸みを帯びていた。 「ヨーゼフ!」と、叔父はまた叫び、娘にきいた。 「
心臓病かね?」 「きっとそうだと思います」と、娘は言い、蝋燭を携えて先に立ち、部....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
は見えない。ところでその時は疲労がだんだん烈しくなって仕方がなくなって来たです。
心臓病を起したのかどうしたのか知らんが息は非常に急しくなって来まして少し吐気が催....