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心配
「心配〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
心配の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
見えて、一晩の中に御行方《おんゆくえ》が知れなくなった。」
「大臣様は大そうな御
心配で、誰でも御姫様を探し出して来たものには、厚い御褒美《ごほうび》を下さると云....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
親戚の身になって見ると、元来病弱な彼ではあるし、万一血統を絶《た》やしてはと云う
心配もなくはないので、せめて権妻《ごんさい》でも置いたらどうだと勧《すす》めた向....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の窓の中から緑いろの猿《さる》が一匹首を出したように見えたのだよ。」
僕は多少
心配になり、とにかくあの医者のチャックに診察してもらうように勧めました。しかしト....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
甚太夫は突然真夜中から、烈しい吐瀉《としゃ》を催し出した。喜三郎《きさぶろう》は
心配の余り、すぐにも医者を迎えたかったが、病人は大事の洩れるのを惧《おそ》れて、....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
つきながら、何度|冷々《ひやひや》したかわからないぜ。」
「私《わたし》もそれは
心配でしたわ。あなたは金陵《きんりょう》の御友だちにも、やっぱり嘘をおつきなすっ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
を定《さだ》める、――それがちょうど六度続いた。お蓮《れん》はその穴銭の順序へ、
心配そうな眼を注《そそ》いでいた。
「さて――と。」
擲銭《てきせん》が終った....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
さんは何だって云うんです?」
「やっぱり十二指腸の潰瘍《かいよう》だそうだ。――
心配はなかろうって云うんだが。」
賢造は妙に洋一と、視線の合う事を避けたいらし....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
た時のほかはいつも微笑を浮かべている。しかももう今は南京虫に二度と螫《さ》される
心配はない。それは××胡同《ことう》の社宅の居間《いま》に蝙蝠印《こうもりじるし....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
あるんですが、……」
その声はどうもKらしくなかった。のみならず誰か僕のことを
心配してくれる人らしかった。僕は急にわくわくしながら、雨戸をあけに飛び起きて行っ....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
の光に、暗い中でも文字だけは、ぼんやり浮き上らせているのです。 婆さんの前には
心配そうな恵蓮が、――いや、支那服を着せられた妙子が、じっと椅子に坐っていました....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
べきにあらねば当時の境界を申し送り、人世を以て学校とすれば書冊の学校へ入らずも御
心配あるなと、例の空想に聊か実歴したる着実らしき事を交えて書送りたり。折返して今....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
や、パリおよびローマの文明の傾向を論じたりしたが、一方では王立協会の前途について
心配し、なおその一節には、 「旅行から受くる利益と愉快とを貴ぶことはもちろんであ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
れた。親の面倒な干渉はとかく恋人たちの道のつまずきの石になるものだが、彼はそれで
心配することは何もなかった。ボールト・ヴァン・タッセルはのんきで大まかな人だった....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
る間に、また自分たちを見捨ててどこかへ行ってしまいはしないだろうか。彼等はそれが
心配だったのである。 しかし、彼等はしつッこい不幸に苦しむだけ苦しんで来たのだ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
へ帰ってしまいました。 太郎右衛門は拾った赤児をどうして育てて行こうかと、道々
心配して帰って来ましたが家へ帰ってお神さんに赤児を見せると、子のないお神さんが大....