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必衰
「必衰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
必衰の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失敗園」より 著者:太宰治
の将、愚痴は申さぬ。我輩はこう寝るぞ。」 花の咲かぬ矢車草。 「是生滅法。盛者
必衰。いっそ、化けて出ようか知ら。」....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
をひやし、生きた心地も無くただ歩きに歩いて蹌踉とたどりついたところは其の名も盛者
必衰、是生滅法の鐘が崎、この鐘が崎の山添の野をわけて次郎右衛門のほのかな知合いの....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
其名は音羽の滝より響きし室香と云える芸子ありしが、さる程に地主権現の花の色|盛者
必衰の理をのがれず、梅岡何某と呼ばれし中国浪人のきりゝとして男らしきに契を込め、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んしょうじゃ》の鐘の声、諸行無常の響あり、沙羅双樹《さらそうじゅ》の花の色、盛者
必衰《しょうじゃひっすい》の理《ことわり》をあらはす……」 もとよりそれは本....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
は経済上の都合があるのか、彼はとうとう仆れるまで、舞台の人となっていた。 盛者
必衰は免かれ難い因果とはいいながら、団菊左の諸名優を相手にして、「弁天おてる」や....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
おのさいごの生命を燃焼しきる人間らしさも、むしろ、これからのことになる。――盛者
必衰ノ理、とそれを歌った古人の世界観が現代にもあてはまるかどうかしらないが、個人....