忌明[語句情報] »
忌明
「忌明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忌明の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
こととなった。 抽斎は天保九年の春を弘前に迎えた。例の宿直日記に、正月十三日|
忌明と書してある。父の喪が果てたのである。続いて第二の冬をも弘前で過して、翌天保....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を、お思い出しになったのでございましょう……」 「うむ……いや、違う、あれはもう
忌明《いみあけ》だ、思い出せば不憫《ふびん》と思いやられぬことはないが、いつまで....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
泳ぎ出づるとも、決して溺《おば》れざるべしとの覚悟さえ生じければ、亡夫が一週年の
忌明《きあ》けを以て、自他|相輔《あいたす》くるの策を講じ、ここに再び活動を開始....
「茶粥の記」より 著者:矢田津世子
忌明けになって姑の心もようよう定まり、清子と二人は良人の遺骨をもって、いよいよ郷....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
「もっとも、陣触れをうけた前日に、父の貞氏が、あいにくと病死した。子としては、
忌明けの法事なども見て……と考えていたろうがの」 「ははあ、そんなことですか。も....