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忌避
「忌避〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忌避の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
んだ。……初めてギリシア人と接触して以来、数世紀の後までも、国民性の相違から来る
忌避の感情が持続していた。』しかしギリシア国土の征服後掠奪された貴重な芸術品や書....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
る。すなわち癩のあらわれとしての最もシリアスで、同時に最も本質的な面は当然これを
忌避しなければならぬことになる。 これをいいかえるならば、癩を扱う場合、映画は....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
騒々しく攪きまわされることが厭でたまりませんでした。僕は反感的に放送を聴くことを
忌避していました。そして其の頃にはまだホンの噂話だけであった短波長無線電信の送信....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
生活が、おそらく自然に君の能力を取り返すだろうと思うが、夫婦生活そのものを極端に
忌避するようでは困ったものだネ」 といって貞雄は、軽い吐息をついた。妾自身でも....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
のを作れと。 あるいはそれもよいだろう。しかし、それをなすためには複雑な内容を
忌避しなければならず、したがつて我々は意識的に一応退化しなければならない。一歩で....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
れるのである。 現在の詩壇の有様を見ると、ある部分まで、作家たちの詩は、日本語を
忌避している様に見える。考えのある人は、自分の用いる言葉が、日本語的な印象を与え....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
国において、通例人の嫌がるべき筈の葬儀の職を兼ねていたとあってみれば、自然他より
忌避さるべき傾向を有するはやむをえない事で、勿論賤民というではなくても、その地位....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
だちにその死者を人柱に応用したものと解せねばならぬ。何となれば、屍体は不浄として
忌避されたものであった。したがってそれを単に埋葬の意味を以て神聖なるべき建築物の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
禁錮である。ラレイは女王の侍女の一人エリザベス・スログモオトンとの情事で、女王の
忌避に触れたのだった。あとの戦野は相争う二つの党派のために解放された。一方はエセ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
立つ点は、頓阿から尭孝へかけての頃には、すでに充分見てこられたように、定家を暗に
忌避する傾きがあって、定家などは知恵にたよる歌作りだといったような説を大秘密のよ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
敬せず、自由社会を追求してその行くべき道を語らず、精神革命を主張して、階級闘争を
忌避するがごとき曖昧なる態度に出で、味方に悦ばれず敵に尊敬せられず、孤立無縁の薄....
「婦人の過去と将来の予期」より 著者:小川未明
ったのである。 その頃の若い詩人や、また文学に志した者が、親達のすゝめる結婚を
忌避して、さかんに自由結婚をしたのは、即ち旧道徳に対する破壊運動に他ならなかった....
「俗臭」より 著者:織田作之助
、いろ/\と臆測されたが、就中政江の義弟たちは、政江がもと助産婦をしていたことが
忌避されたのだと取沙汰した。その妻たち、即ち、政江の義妹たちは之をきいて非常に喜....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
それはむしろ例外であろう。しかるに上方のいわゆるシュクの徒の中には、世間から軽侮
忌避さるるに対する自衛上の努力から、種々の起原説を唱えているものもある。その中に....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
どくなってきた上に、一方には穢れに関する迷信にわずらわされて、ついにはなはだしく
忌避せられるに至ったものだとのことを知るを得ました。もちろんこれらの落伍者の流れ....