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「志賀寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

志賀寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
に燃え拡がって、玉藻のすがたは阿闍梨の眼先きを離れなかった。日ごろ嘲り笑っていた志賀寺《しがでら》の上人《しょうにん》の執着も、今や我が身の上となったかと思うと....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なにげなく、その和歌の載っていた太平記の一章を、口のうちでそら読みした。 ――志賀寺の上人は、手に一尋の杖をたずさえ、眉に八字の霜を垂れ、湖水の波に水想観を念....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ると、道誉はその眼を邪げるように、からかった。 「法師。どれがお気に入ったかな。志賀寺の上人でさえ、迷えば迷う。すね法師だって、おかしくはない」 「いや、恋には....
山の人生」より 著者:柳田国男
に今の形が整うたものかと思うのに同じ話がもう別様に語り伝えられ、志賀の辛崎明神を志賀寺の上人すなわち八十三歳で貴女に恋慕したという珍しい老僧の後日譚にしてしまっ....