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志野
「志野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
志野の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
いえません。
「僕はあなたが失望なさらないように祈ります。僕は来週の月曜日から習
志野《ならしの》のほうに演習に行きます。木村からのたよりでは、彼は窮迫の絶頂にい....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
中に、西横野という村があります。かの惨劇の主人公はこの村の生まれで、前年の冬に習
志野の聯隊から除隊になって戻って来た男です。この男の兄というのは去年から行くえ不....
「縮図」より 著者:徳田秋声
た。舟にモータアもなく陸にトラックといったものもまだなかった。 銀子は千葉や習
志野へ行軍に行く兵隊をしばしば見たが、彼らは高らかに「雪の進軍」や「ここはお国を....
「氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
コ、鳴るばかりだ。房は、癪に触るやら、おかしいやらであった。この部屋の主人である
志野が帰って来る迄は待つより仕様がないらしい。 房は断念して、室に戻った。東の....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
で「平和を守る会」が発足した時、川端康成のよんだ平和宣言は人々の心を打った。「絵
志野」とあの文章との間には、それぞれに偽りでないこの作家の一つの情感が貫き流れて....
「飛行機の下の村」より 著者:宮本百合子
旧佐倉街道を横に切れると習
志野に連る一帯の大雑木林だ。赤土の開墾道を多勢の男連が出てシャベルやスコップで道....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
動である。 『隼』の大群はフーラー中隊の後を追って、下志津原《しもしづはら》、習
志野原《ならしのはら》に向った。 つづいて、あがる第二の信号旗。 「『ライオン....
「感想」より 著者:北大路魯山人
。ところが私の作品が人気の中心であった如く評判されている。ピカソのいる陶器村でも
志野八寸の如きは場中第一との賞賛を受けたといわれる。 私からすればフランスの目....
「現代茶人批判」より 著者:北大路魯山人
とはいわぬという日下開山、これが名越の自邸に築窯したのである。仁清を再現さそう、
志野を作りたい、井戸茶碗も作ろう、望むところはすこぶる高い。しかし、ために京から....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
合点のいかな過ぎる常識なのだ。しかも、その期待に破れた後は瀬戸系陶器に心を移して
志野、黄瀬戸、織部といった、しぶ好みなるものの成就を欲し、一挙気構えをそれに傾倒....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
素直に作ったらさぞよくなるでありましょう。この織部といつも一緒に挙げられるのは「
志野」と呼ばれるもので、半透明な厚い白釉の下に、鉄で花や草などを簡素に描いた焼物....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
あいだでも一致しているが、私は往年、豊田武博士が“歴史地理”へよせた「河内|宇礼
志野の御庄当雑事」の裏書というものによってもっぱら書いた。書く自信をつよめられた....