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忙裏
「忙裏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忙裏の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
の巷に起臥するをも苦とせねば、静閑の境に悠遊するにも億劫でない。すなわちかれらは
忙裏の閑をかかる小自然の間にもとめて、洗心の快をやる。されば「稗蒔や、ひえまァき....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
さへ
ちりてゆくよに
彼が歌を書いたので、光広はわざと詩を書いた。その詩は、
忙裏 山|我ヲ看ル
閑中 我山ヲ看ル
相看レド相似ルニアラズ
忙ハ総テ閑ニ及バズ....
「三国志」より 著者:吉川英治
荀攸は、わざと彼の繁忙を妨げて云った。 「茶か。そうだな、一ぷく喫しようか」 「
忙裏の小閑は命よりも尊し――とか。こういう時、一|喫の茶は、生命をうるおします」....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、舟の徒然にひとつお聞かせを」 「こういうのだ」 又太郎は低い声で詩を誦した。
忙裏、山、我ヲ看ル 閑中、我、山ヲ看ル 相似テ、不相似 忙ハ総テ、閑ニ不及 「は....