応ふ[語句情報] » 応ふ

「応ふ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

応ふの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本脱出記」より 著者:大杉栄
ち出したので、その間をとって二等ときまったのだそうだ。が、行きは、ちゃんと身分相応ふところ相応の三等で行った。 もっともフランスの船の三等というのは、ちょうど....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
戸のカンヌキもおりていないのは泥酔のせいであろう。 さて足跡であるが、誰かが一応ふいたようなところもある。しかしクラヤミのせいか、よく拭きとられていないのだ。....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
しはわれ等なり。 雷の神濃き雲を舒ぶるとき、 その恐ろしきはためきにネプツウヌス応ふ。 上よりは尖れる稲妻射下せば、 下よりは幾重の波の潮沫を迸り上らしむ。 か....
私本太平記」より 著者:吉川英治
肖家時、清和の嫡流に生まるといへど、かなしいかな、徳なく才とぼしく、家祖の遺託に応ふるあたはずして、苦計むなしくやぶれ、かへつて、家統も危きを見、わづかに家名の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
陸地 同日に御進発なり しばしがほどは 両々、見通はして 船、陸を呼び 陸、船に応ふ…… と、いっている。衝天の意気、思うべしで、海上には、尊氏の乗船が、数百....