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「応募〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

応募の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
一銭、かしこの二銭、積もりて十六銭五厘とぞなりにける。 美人は片すみにありて、応募の最終なりき。隗の帽子は巡回して渠の前に着せるとき、世話人は辞《ことば》を卑....
骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
を設けることになり、記者を募集しているのを新聞広告で知り、ことによったらと思って応募して見たらうまくパスし、探訪や編輯をやらされ、翌年の春まではそっちで食べてい....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
長い男がはいって来て、不安そうな眼をしょぼつかせて椅子に腰掛けると、 「あんたも応募でっか」と訊いた。 「はあ」と曖昧に返事していると、 「面会の通知来たんはあ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
界中の人々をわくわくさせた。そしてその効果は大いにあって、世界連合の会議には毎日応募者の手紙が山のように積まれた。 だが、やっぱり探し求めている適切なる意志疎....
分配」より 著者:島崎藤村
六号活字、総振り仮名付きで、一冊三四百ぺージもあるものを思い切った安い定価で予約応募者にわかとうというのであった。私たちはその特筆大書した定価の文字を新聞紙上の....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
に求めましたが、何分にも赫々たるドイツ軍の戦績とダンケルクの敗戦を想起し、一人の応募者もありませんので、遂に金博士は腹を立て、予て捕虜として収容されありし前記二....
軍用鼠」より 著者:海野十三
、これは謎の解答を「懸賞」として、一等当選者に金一千円也、以下五等まで賞品多数、応募用紙は必ず本誌挿込みのハガキ使用のことということにすれば「新探偵」の購読者は....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
たやさきなので、私は同じことならこれからは映画のほうが有望だと考え、松竹の試験に応募してみたらどうだとすすめてやつた。伊藤はすぐに上京して私の間借りしていた三畳....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
く。 科学小説時代は、今や温床の上に発芽しようとしている。僕は最近某誌の懸賞に応募した科学小説の選をした。今度が第三回目であって、その前に二回応募があったので....
女優の親」より 著者:岸田国士
は許されなかつた。戦後、文学座なり俳優座なりの研究生募集に対して、その十倍に近い応募者があるということは、まことに隔世の思いがする。 自分の娘を役者にした親と....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
た支店長は二三に止まらず、しかも、悪辣なる丹造は、その跡釜へ新たに保証金を入れた応募者を据えるという巧妙な手段で、いよいよ私腹を肥やしたから、路頭に迷う支店長ら....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
ろう。と言って大笑いしたという話も栄之助は伝えきいている。 栄之助は、浪士隊に応募した。そして、一方の幹部となって文久三年に上洛した。その後浪士隊が江戸へ帰っ....
夜の構図」より 著者:織田作之助
はいいながら、さすがに仕事は丁寧で、信吉も田村の演出があればこそこの劇団の脚本を応募する気になったのかも知れない。 「――でも、田村先生も奥役の言うことはきくの....
旅への誘い」より 著者:織田作之助
へ日本語を教えに行く人を募集しているのだわ。」 と、呟きながら読んで行って、「応募資格ハ男女ヲ問ハズ、専門学校卒業又ハ同程度以上ノ学力ヲ有スル者」という個所ま....
ひとりすまう」より 著者:織田作之助
唄を募集した時、「南紀白浜自殺の本場、お湯の中でもコーリャ人が死ぬよ」という唄を応募した者があったほどだ。その数日前のことだが、ぼくのいる宿に泊った若い女の二人....