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「応手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

応手の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
で左様に長い物を振《ふる》って町家《ちょうか》をお荒しなさいまする、その次第を一応手前にお告げ下さいと云って出ろ」 國「そりゃ否《いや》だね、行事だ詰らねえ事....
ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
っていない者だって労働者という点では同じだ。ソヴェトが労働者の国って立て前で、一応手帖で金の威光を封じてるように見せてるが事実金だして買った別の手帖もってれば、....
将棋の鬼」より 著者:坂口安吾
木村がさす、その指がまだコマから放れないうちに、ニュウと腕をつきのばして、すでに応手をヒョイとさしている。木村の顔がサッと紅潮する。何を小癪な、その気ならば、と....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
ゃってね。指してから全然考えずにやッちゃったのに気がついた始末ですよ。津雲さんの応手が妙手のわけじゃないんです。読めば気のつく当り前の手だったと思うんですが、あ....
カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
がポジションを決定する場合がある。このような部分、あるいは場合に関しては監督は一応手を引くべきであろう。 なぜならば、それらは純粋にカメラ的な仕事だから。 ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
がいいから、賭け事の予想に絶対正確をもとめるようなヤボなところはないようだが、一応手をつくした努力の跡が見えて一応は理に合った実質がそなわらないと商品として通用....
日蔭の街」より 著者:松本泰
犬ボーイの口があった。最後の口がよさそうなので、こちらは日本人の事であるから、一応手紙で照会して貰う事にした。紹介所を出ると、二三日前遊園地のわきで緋房を踏み隠....
食道楽」より 著者:村井弦斎
行こう。暗い内に村を出て一の関まで車で飛ばせたら一番汽車の間に合うだろう。ナニ一応手紙を出すと。手紙を出すより自分たちの行く方が速い。一の関へ着いたら電報をかけ....