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応援団
「応援団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
応援団の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
拶がはじまった時は、校庭はもはや黄昏れていた。「紅燃ゆる」を歌って散会したあと、
応援団長の推戴式があった。校庭に篝火をたき、夕闇の中で酒樽を抜いて、応援歌を呶鳴....
「徒党について」より 著者:太宰治
はたから見ると、所謂「友情」によってつながり、十|把一からげ、と言っては悪いが、
応援団の拍手のごとく、まことに小気味よく歩調だか口調だかそろっているようだが、じ....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
でない限り一時的な使用人である。ここから特別な「愛校心」が産まれたり、又勇敢な「
応援団」が出来上ったりするのである。私立大学生にとっては、仮に自分が籍を置いてい....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
るのを知っているだろう。五つの私立大学に東京帝大が加わって出来ているが、帝大には
応援団もなければ大したファンもいないそうで、そのせいかどうかこの頃帝大の成績は問....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
く。
「ヤアまた一人……これで十三人だ! 父上、しっかり頼むぜ」
レコード係と
応援団を、チョビ安、ひとりでひきうけている。
見物はことごとく喜んじまって、
....
「雨」より 著者:織田作之助
る奴を見て、あほらしいより情けなかった。 入学して一月も経たぬうちに理由もなく
応援団の者に撲られた。記念祭の日、赤い褌をしめて裸体で踊っている寄宿生の群れを見....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
青年特有の正義心を信頼し、夢多き年代の特質を生かしてやる思いやりが欲しいものだ。
応援団とダラク書生 一部の素行よからぬ学生のため、大学内に自治運動が起りつつあ....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
った。いよ/\長助のチームが出場の番になったが、その入場に誰も拍手した者がない。
応援団が一人も来ていないのだ。相手チームの入場にはけたたましい声援と拍手が起った....
「戦後新人論」より 著者:坂口安吾
ものではなく、見物して楽しむものであるところに不健康さの元があるように思われる。
応援団などゝいうものも、原始的に好戦的なまことにダラシなく野蛮なものである。これ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
★ こんな礼儀正しい観衆は、終戦以来私ははじめて接した。 私は
応援団というものがキライである。
応援団もユーモアを解し、美を解することを心得てい....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
まった。私は自分で応援歌をつくって、七日市河原で応援の稽古をさせた。そして当日は
応援団を率いて吉舎に行き、運動場に乗り込んだ。 味方のチームでは浅賀という関東....
「魔像」より 著者:林不忘
引きをつづけている。 知らずのお絃は、あきれ返って見物しながら、呑気なもので、
応援団だ。 フレイフレイ右近! そんなことは言わない。 「ソラ、お前さん、しっ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
それを神宮球場へ見物に行った。あの広い神宮球場に、見物人は私ひとりである。両校の
応援団も来ていない。まもなくデブデブとふとった紳士が見物にきて、自然私の横へ寄っ....
「雨」より 著者:織田作之助
弱っているお君の姿を見るに堪えなかったのである。三ヶ月の京都での生活中、彼は屡々
応援団の者に撲られ、与太者と喧嘩し、そして数人の女を彼の表現に従えば「もの」にし....