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忠烈
「忠烈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忠烈の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と、運命を共にしたるものと信ぜらる。よりて茲に本官は戦死認定通知書を送付し、その
忠烈に対し深厚なる敬意を表するものなり。 昭和十×年五月十三日 聯合艦....
「運命」より 著者:幸田露伴
を卒る。其の書の体たるや、水滸伝平妖伝等に同じと雖も、立言の旨は、綱常を扶植し、
忠烈を顕揚するに在りというを以て、南安の郡守|陳香泉の序、江西の廉使劉在園の評、....
「三国志」より 著者:吉川英治
ノ密詔ヲ捧ゲテ 義兵ヲ大集シ 群凶ヲ剿滅セントス 願ワクバ仁義ノ師ヲ携エ 来ッテ
忠烈ノ盟陣ニ会シ 上、王室ヲ扶ケ 下、黎民ヲ救ワレヨ 檄文到ランノ日 ソレ速ヤカ....
「三国志」より 著者:吉川英治
まだ滅びません。たのもしき哉、濁世のうちにも、まだ清隠の下、求めれば、かくの如き
忠烈な人々も住む」 「この地上は、それ故に、どんなに乱れ腐えても、見限ってはいけ....
「三国志」より 著者:吉川英治
を殺せり」 と悲しんで、手ずから遺骸を祭り、黄河のほとりに墳を築いて、それに「
忠烈沮君之墓」と碑にきざませた。 袁紹はわずか八百騎ほどの味方に守られて、辛く....
「三国志」より 著者:吉川英治
眼から見ると、やはり人間業とは思えなかったのも事実であろう。紅の光! ――それは
忠烈の光輝だといってもいい。紫の霧! ――それは武神の剣が修羅の中にひいて見せた....
「三国志」より 著者:吉川英治
うか」 「周善なれば、仕損じますまい。彼は、力鼎をあげ、胆斗の如き大将で、しかも
忠烈ならびなき大将です」 「すぐ、ここへ呼べ」 孫権ははや、筆墨をよせて、妹に....
「三国志」より 著者:吉川英治
にちがいない。 加うるに、劉備も孔明も、いささか関羽の勇略をたのみすぎていた。
忠烈勇智、実に関羽は当代の名将にちがいなかった。けれどそれにしても限度がある。ひ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
義貞が、佩いていた黄金づくりの太刀を海中に投じて、龍神に祈念をこめたところ、彼の
忠烈を龍神も納受ましまし、 その夜の月の入る方へ、 前々、干る事もなかりし稲村ヶ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はつねに 北闕の天を望まん もし命に背き 義を軽くせば 君も継体の君に非ず 臣も
忠烈の臣に非ず と、さいごの綸言を残され、そして左の御手に、法華経ノ第五巻を持....