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忠魂
「忠魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
忠魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東京要塞」より 著者:海野十三
。だが、古いものは古いほど安心して使える、といわれるが、なるほど尤もな話だなあ」
忠魂塔 その当時、極東には国際問題をめぐって、ただならぬ暗雲が立ちこめていた。....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ヘチ物を望まれるようで」若い武士は興味を感じたらしい、面白そうにこういったが、「
忠魂義胆などはいかがなもので?」――で、女の言葉を待った。
「何より結構でござい....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
里を隔てて、筑波の積翠を天半に仰ぐ。風光の美、既に人をして去る能はざらしむるに、
忠魂長く留まれる処、山河更に威霊を添ふるを覚ゆ。茫々五百年、恩讐|両つながら存せ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
小屋に粂八なぞが出たものです。娘義太夫、おでんや、稲荷ずし、吹矢、小見世物が今の
忠魂碑の建っている辺まで続いておりました。この辺をすべて山王下といったものです。....
「天草の春」より 著者:長谷健
窓日漸没 瞥見大魚波間跳 太白当船明似月 折角の詩碑が、かつて幅を利かせた
忠魂碑かなんぞのように、厳然とでも形容したい石垣の上に、見上げるばかりの構想のも....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
種卓絶、万古不朽の元気ありて存す。その気発しては愛国の精神となり、凝りては尊王の
忠魂となり、二千五百余年来、日本国をして東海の上に旭日とともに光輝を四方に放たし....
「三国志」より 著者:吉川英治
――明らかに理由を仰せられい。関羽の節義に曇りがあるといわるるか」 「否。ご辺の
忠魂は、いささか疑う者はない。けれど、思い出し給え。その以前、御身は曹操に篤う遇....
「三国志」より 著者:吉川英治
すめた。 すなわち、張任の首を斬り、その屍を収めて、金雁橋のかたわらに、一基の
忠魂碑をたててやった。鴻雁群れて、暮夜、碑をめぐって啼いた。 かくて※城は、本....
「三国志」より 著者:吉川英治
れたかどうしたか、所詮、援軍を待つ望みも絶えた」 と、絶望を洩らした。 義胆
忠魂、一代に鳴らした英傑も、いまは末路を覚るかと、王甫は思わず涙をながして、 「....
「三国志」より 著者:吉川英治
ない。 にもかかわらず、容易に抜かせなかったのは、実に、主将※昭の惑いなき義胆
忠魂の働きであり、また名将の下に弱卒なしの城兵三千が、一心一体よくこれを防ぎ得た....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
でも、やさしい風雅の一面があったとみえる。こよいは秀吉がみずから彼の恨み多き義胆
忠魂に、一|碗供えてなぐさめてやろうと思う。お汝らもそれにいて相伴いたすがいい」....