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快刀
「快刀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
快刀の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ていただきましょう」 蔵人の手からうけとって見ながめたかと思われるや、まことに
快刀乱麻を断つがごとし、即座にずばりといったものです。 「ご城内奥女中のご用品で....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たったか?――それです。なぞと不審は、その一事です。 だが、名人の明知は、真に
快刀乱麻を断つがごときすばらしさでした。 「なわがない! 辰がはだ身離さず所持い....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
もしれないのだ、いや、ひょっとしたら怪奇を極めたゼムリヤ号座礁事件の真相さえが、
快刀乱麻《かいとうらんま》を断《た》つの態で解け去るかもしれないのだ。水戸記者は....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
類なき疑獄事件に、終始一貫、不屈不撓の精神を以てよく犯罪を剔抉し得たる庄司署長、
快刀乱麻を断つ如く判決し了った宮木裁判長の英断、正道を踏んで恐れざる神戸牧師の勇....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
が第十五会場です。遠い道路のちょうど半分に当ります。 (1)は小手調べ。(2)は
快刀乱麻を断つ――というほどではないが、一度でばらばらと解けてしまいます。(3)....
「暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
であろうと推定したわけだ」 検察官マーティンと私は、この我々の面前の難事業を、
快刀で乱麻を断つように、明快に解決を与えた、私の友人の説明に、全く魅了されて傾聴....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
もて向きはお高の入水の一件だったが、忠相は、それを取り上げて、この紛糾のすべてを
快刀乱麻的に解決しようとする肚《はら》であることは、すぐにわかった。木場の甚と一....
「ロウモン街の自殺ホテル」より 著者:牧逸馬
と探偵術が一変したと言われている。その上、実際の捜査にも、科学的推理に根拠して、
快刀乱麻を断つ底の断案を下し、また頗る奇行に富んだ人であった。一名ベルチョナアジ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
衛 多年剣を学んで霊場に在り 怪力真に成る鼎|扛ぐべし 鳴鏑雲を穿つて咆虎|斃る
快刀浪を截つて毒竜降る 出山赤手強敵を擒にし 擁節の青年大邦に使ひす 八顆の明珠....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
が常であった。次から次と方々から難物が持ち込まれた。それらを多くの場合推理一つで
快刀乱麻の解決を与えていた。名古屋の金の鯱《しゃちほこ》にお天道様が光らない日が....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
った。つぎからつぎと各方面から難物が持ち込まれた。それを、多くの場合推理一つで、
快刀乱麻の解決を与えてきていた。お堀の水に松の影が映らない日はあっても、釘抜の親....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
夜を日に継いで研鑽を重ねてみると、すべての物がハッキリと判って来る気がして、所謂
快刀乱麻を絶つの快感を覚え出した。有頂天になったとはけだしこんな場合の心情を言う....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
してきた平賀源内である。医者で作者で侍で商法家だが、一つ武芸者ではなかりし源内、
快刀乱麻の手伝いはできないので、時々そこから、 「御用ッ、御用ッ」 といっては....
「寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
と、ぼんやり言い付けられた実験をやり始めたのであるが、暫《しばら》くすると先生の
快刀乱麻を断つような推理の冴《さ》えに魅せられて、夢中になってその実験に没入した....