快勝[語句情報] » 快勝

「快勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

快勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
老人ではとてもお相手がなり申さぬわ」といった。 と、今まで晴れやかに続けざまの快勝を享楽していたらしい忠直卿の面を、暗欝の陰影が掠《かす》めたかと思うと、彼は....
蠅男」より 著者:海野十三
さしもの蠅男も痛打にたまらず、※と床上に大の字になって引繰り返った。闘いは帆村の快勝と見えた。 「おとなしくしろッ」 と帆村は蠅男のうえに馬乗りになり、いきな....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
証拠は職業野球団のすばらしい人気である。例えば巨人軍は全国至る所で胸のすくような快勝振りを発揮している。こういう妙技に接して世間のスポーツ眼が沃えて来ると、学生....
惜別」より 著者:太宰治
第二師団第四聯隊は、榴ヶ岡隊と称えられて黒木第一軍に属し、初陣の鴨緑江の渡河戦に快勝し、つづいて遼陽戦に参加して大功を樹て、仙台の新聞には「沈勇なる東北兵」など....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
、損害の軽微な潜航艇戦にも出なかったのであろうか。それには、陸上トレンチノ線の、快勝が原因だったのである。 伊太利陸軍は、参戦以来、主力をイゾンゾに注いで、大....
三国志」より 著者:吉川英治
たのである。案のじょう野陣の寄手はさんざんに混乱して逃げくずれた。面白いほどな大快勝だ。途中、莫大な兵糧や兵器を鹵獲しつつ、ついに※城の下まで追いつめて行った。....
三国志」より 著者:吉川英治
機をうかがいながらも、 「あの意気では、ふたたび同じ戦法で行っても、先頃のような快勝はつかめまい」 馮習、張南、張苞、関興、すべて同意見だったので、一計をめぐ....
三国志」より 著者:吉川英治
「すこし変ですぞ」と、止めたが、趙雲は、猪突してしまった。 向うところ敵なき快勝は獲たが、さて顧みると、退路は断たれていたのである。すなわち、この日魏軍は、....