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快挙
「快挙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
快挙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、名人は黙念としてまず鋭い一瞥《いちべつ》を与えました。のちの赤穂《あこう》浪士
快挙に男を売った天野屋利兵衛《あまのやりへえ》の例を引くまでもなく、ややもすると....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
連合の臨時緊急会議も漸《ようや》く肚《はら》が決まったらしく、テレビジョン偵察の
快挙を支持し、なおこれが更に積極的なる平和的解決に利用されるようにアメリカ当局に....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
き言葉もなくなった。ドイツ人が夢想する新極北島を徒手空拳で実現しようとした折竹の
快挙談。氷冥郷をあばく大探検にともなう、国際陰謀と美しい情火のもつれを……。さて....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
ある(赤穂義士の歌舞伎的道徳へのアッピールはこれを特徴的に物語っている。而もこの
快挙の最後の原因はこの浪士達を産み出した「お家断絶」の件であるが、倫理的理由に基....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
という努力を自覚する時期に入った。 藤森成吉の「磔茂左衛門」片岡鉄兵の「綾里村
快挙録」などは、歴史のなかにおける個人の関係を個人の自然主義風な本能的なものから....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
藤森成吉、秋田雨雀のほか片岡鉄兵はかつて属していた「新感覚派」から転じて「綾里村
快挙録」を、細田民樹は大衆的作家の傾向を持ちつつ「真理の春」を、宮本(中條)百合....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
めに動かされて、新感覚派に属していた片岡鉄兵が、プロレタリア文学にうつり「綾里村
快挙録」という彼の代表的農民小説を書いたばかりではなかった。ドイツ文学の教師から....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
上のものとして見る歴史を歴史として動く姿でかこうとして、「磔茂左衛門」や「綾里村
快挙録」が生れたこと。現在の歴史小説とは、今日の現実とどういういきさつにあるか、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ししなければならないものでしょうか。若しそうならば続編を読んでもらってから『元禄
快挙録』と他の小説と一緒にお返し致しますが。青年書房版の『世界外交史』ヴェー・ペ....
「握った手」より 著者:坂口安吾
の手をきつく握り返したから、軽犯罪法のお世話に相成るべき不審の挙動が天下晴れての
快挙と相成り、福は禍の門と云うが如くに禍根を残すこととなった。 松夫は一度だけ....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
もう最後、主水と顔は合わされない。永久夫婦になどなれないであろう。 復讐という
快挙なども、その瞬間に飛んで消えよう。 澄江の気持はどんなであろう? 時が刻....
「読書遍歴」より 著者:三木清
という意味もあって、義士伝はその時分ずいぶんいろいろ読み漁った。福本日南の『元禄
快挙録』なども感激して読んだものであるが、今は岩波文庫の中に収められるようになっ....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
一人島田という旧友との勧める悪事にはなかなか加担しなかった。然るにその夜突然この
快挙に出でたのを見て、わたしは覚えず称揚の声を禁じ得なかったのだ。 「何の本だ。....
「訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
の鑑職の足らぬを気の毒がり、一面私の謙抑しないのを戒めて下すった。世間は向さんの
快挙を見て、それからは誤訳者と云えば私、私と云えば誤訳者、誤訳書と云えばファウス....
「三国志」より 著者:吉川英治
徽省)の生れで、周瑜字を公瑾といい、孫策とは少年時代からの竹馬の友だったが、その
快挙を聞いて、共に助けんと、ここまで急いで来たのだと語った。 「持つべきものは友....