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快豁
「快豁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
快豁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
ゃく》も手伝って、飲みたくもない麦酒《ビール》をわざとポンポン抜いて、できるだけ
快豁《かいかつ》な気分を自分と誘《いざな》って見た。けれどもいつまで経《た》って....
「行人」より 著者:夏目漱石
て行った。自分は名残《なごり》の光で岡田の顔を見た。
「君東京にいた時よりよほど
快豁《かいかつ》になったようですね。血色も大変好い。結構だ」
岡田は「ええまあ....
「明暗」より 著者:夏目漱石
神経質な叔父の態度は、先刻の失敗を取り戻す意味を帯びているので、平生よりは一層|
快豁《かいかつ》であった。
「何でも継子さんに逢って、是非話したい事があるんだそ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
放主義を取った、余は今まで幽霊塔、幽霊塔と世人から薄気味悪く思われた屋敷が斯くも
快豁《かいかつ》な宴会の場所と為り又此の後の余等の住居になるかと思えば何とやら不....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
流れ入って、維新の革命は一挙に六十藩を掃蕩し日本を挙げて統一国家とした。その時の
快豁な気もちは、何ものを以てするも比すべきものがなかった。諸君、解脱は苦痛である....