快適[語句情報] » 快適

「快適〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

快適の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
警告の手紙 サンキス号は、アイスランドを後にして、一路南下していった。航海は快適だった。翌朝になると、もう既に気温が五度ばかりあがっていた。海水も大西洋らし....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
事は男女の性別によらず、各人の能力と関心によつてのみ決定する。生産の向上、生活の快適は期して待つべく、婦人開放の問題のごときも、かかる社會においてはじめて眞の解....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
京するとある。もうすぐ顔が見られ話が聞けると「腕白弟妹ども」は大よろこびである。快適な時間を持てるようになったことをしみじみうれしく思う。 十月二十一日 戦....
河明り」より 著者:岡本かの子
ひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであった。自分から快適の予想をして行くような場所なら、却ってそこで惰けて仕舞いそうな危険は充分ある....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
云われても、信頼する事の出来ない重臣に取捲かれて居るより、愛妾寵臣の側に居た方が快適であるし、亦安全であるに違いない。殷鑒遠からず、現に嘉吉元年将軍|義教は、重....
恐竜島」より 著者:海野十三
水がはこびこまれた。 船長室のあたりはさすがに気味が悪かったが、あとはすこぶる快適《かいてき》であった。 「このままで潮にのってみよう。船がどんな方向へ出るか....
かの女の朝」より 著者:岡本かの子
心が跳ね返って嬉ぶ。 散歩に伴う生理調節作用として斯んないたずらが、かの女には快適なのだった。 逸作が、他に向っての欲望の表現はくどくめに会って懲りて居る。....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
、畳そのものに執着がありすぎるためだとしても、一方、バラツクならバラツクなりに、快適なイス生活の様式と、その使用法を、誰も指導せず、宣伝もしないからだと思います....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
や配合調和の間に新意をまじえ、古書を賞し古墨跡を味い、主客の対話起座の態度等一に快適を旨とするのである、目に偏せず、口に偏せず、耳に偏せず、濃淡宜しきを計り、集....
ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
がりの男女にちょっと盗見したい気持を起させる。非常に繊細な工夫によって建てられた快適な住居であることがわかる。そしてガルスワーシーがロンドンの汚れた霧|瓦斯を遁....
」より 著者:カフカフランツ
や気がさし、そこでついに逃げ去ってしまうかするだろうよ。どうもこの学校ではあまり快適な滞在になりそうもないように思われるね。だが、ここに住むことも長くはつづかな....
審判」より 著者:カフカフランツ
れたように樹や灌木の葉簇が盛り上がっていた。それらの葉簇の下には今は見えないが、快適なベンチのある砂利道が通っていて、それらのベンチにKは幾夏も身体を伸ばしたり....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
かる。唯、蚊の襲来の多からざると、涼風衣袂に満ちて、日中の炎塵を忘るるとは、最も快適の至りにして、殊に、ここ暫くの勝負と思えば、神新に気更に張る。 されば、更....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
う。このようにいちいち住みにくい個所を調べ除いて、そうして我が家に、温泉宿同様な快適な住み心地を見出そうとするのであります。 この教えによっても判るように、苦....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
まい。 震災後通寺町の小横町にプランタンの支店が出来たことは吾々にとって好個の快適な一隅を提供して呉れた様なものだったが、間もなく閉店したのは惜しいことだった....