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怒り狂う
「怒り狂う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怒り狂うの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狐の手帳」より 著者:田中貢太郎
たが、その思うしたから魔物を殺してしまわなかったのが残念になって来た。 母親の
怒り狂う声と老婆のおどおどした声が聞えて来た。新一は老婆が眼を覚して母親をなだめ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ならない。 多久家の当主は多久|駒守、当年八十三という老人だ。彼は壮年のころ、
怒り狂う猛牛の角をつかんで、後へ退くどころか牛をジリジリ押しつけたという程の豪傑....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
小鳥は口を開いて、逃げようともがいたが、私はしっかりつかまえていた。私は、それが
怒り狂うブルドッグだとしても、きっとしっかり押えつけていたことだろう。私は疵口か....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
から、助手の人々と共に、外界を観察していた理学先生は、唯東方から煌々と光る放射が
怒り狂う様に衝き来る様を見得たのみだ、そのうちに、 研究所の上の扉が余り熱くなっ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
人は何か言いたげに唇を震わせしが、あわれ口も利けざりければ、指もて其方を指示し、
怒り狂う風情にて、重き枕を擡げしが、どうと倒れて絶入りけり。 今病人に指さされ....