怒り肩[語句情報] » 怒り肩

「怒り肩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

怒り肩の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連環記」より 著者:幸田露伴
、菩薩肩は菩薩像のような優しい肩つき、今でいう撫肩であり、さし肩というのは今いう怒り肩で漢語の所謂鳶肩である。鳶肩|豺目結喉露唇なんというのは、物の出来る人や気....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
主人は萎え汚れて黒ばめる衣裳を、流石に寒げに着てこそは居ないが、身の痩の知らるる怒り肩は稜々として、巌骨霜を帯びて屹然として聳ゆるが如く、凜として居丈高に坐った....
金狼」より 著者:久生十蘭
その方面ではかなり有名な店だった。店員の話では、フリのお客で、年齢のころは十八九怒り肩のそばかすだらけなみっともない女で、四寸ぐらいのアフタヌンという註文で、そ....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
》の先を切った妙な茶筅髪《ちゃせんがみ》。 でっくりと小肥りで、ひどく癖のある怒り肩の塩梅《あんばい》。見違えようたって見違えるはずはない、鍋町と背中合せ、神....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
前さんなんか袖も何も引きちぎられちまう」 良人は得意なときには目玉を剥いて右の怒り肩をちょいと聳やかす癖がある。このときも清子は良人の剥き眼を見て、人混みに揉....