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怖いものなし
「怖いものなし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怖いものなしの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
大阪の金持以上の根性になれる。ヘヘ……義理も人情も、神も仏も踏殺して行けるんだ。
怖いものなしになれるんだ。ヘヘ。立身出世自由自在だ。ヘヘ。待っていたぞ畜生……」....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
声に、はっとしてわれに返ったのはいいが、どうして半纒が取られたのか知らないから、
怖いものなしだ。
「何をッ! 生意気な」
うめくより早く、蹴あげた下駄を空で引....
「桜の園」より 著者:神西清
いるのも、元をただせば、まだ本当の人生の姿があなたの若い眼から匿されているので、
怖いものなしなんだからじゃないかしら? わたしたちに比べれば、あなたはずっと勇敢....
「博物誌」より 著者:岸田国士
と一本の草を垂らして舌なめずりをしながら、愛想よく迎えるのである。 男たちは、
怖いものなしだから、そのはち切れそうな腹を撫でる。女どもは、こんな大きな獣があん....
「魔像」より 著者:林不忘
ておる場所へ、図々《ずうずう》しく現れたものじゃな」 「四番首まで討って、天下に
怖いものなしと、己惚《うぬぼ》れが嵩《こう》じておるのじゃよ」 「喬之助討取策の....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
ものと来た日にゃ、すっかり性根が腐っちまって、神さまも、良心も、人目も、何ひとつ
怖いものなしだよ。」 「おい見ろよ、あかりがついてるぜ」と機関士が、鎧戸のすきか....
「雷嫌いの話」より 著者:橘外男
さんみたいに、なってはいけない! 雷を怖がるのは、お父さんだけにして、お前たちは
怖いものなしに、のんびりと、大きくなるんだぞ!」 と、仕方がないから雷の時だけ....