» 怖じ恐れ

「怖じ恐れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

怖じ恐れの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
たちまちに突き竦《すく》められて平伏してしまう。次の二人も、主君の凄まじい気配に怖じ恐れて、ただ型ばかりに槍を振っただけであった。 五人目に現れたのは、大島左....
三甚内」より 著者:国枝史郎
っても名は同じくいずれも甚内と称したので、「寛永三甚内」とこう呼んで当時の人々は怖じ恐れた。 無論誇張はあるのであろうが「緑林黒白」という大盗伝には次のような....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
が宿直をする。しかしやっぱり盗まれてしまう。鼓賊、鼓賊とこう呼んで、江戸の人達は怖じ恐れた。「何のために鼓を鳴らすのだろう? どういう必要があるのだろう?」こう....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
せて、呻くような太い息を吐いた姿は正に怒れる閻王の如く、気の弱い者なら眼を閉じて怖じ恐れて口を利く事さえ出来なかったであろうと云う。之は後に能勢氏が親しい友に語....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
の体に伝わった。彼女は、まるで夢の中ででも言っているように、低い、はっきりした、怖じ恐れた声でこう言った。―― 「あたしはお父さまの幽霊に逢いにゆくのですわ! ....
幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
きな腹が、柔かくぶよぶよになっていた。内部の臓腑が腐ってるらしかった。 順造は怖じ恐れた眼付で、秋子の方を見やった。大きく脹らんでる腹が、布団越しにも感ぜられ....
未亡人」より 著者:豊島与志雄
え際ばかりではなく、全身の毛穴に汗ばんでいたではありませんか。 高木君はなにか怖じ恐れて、顔を伏せ、手を引っこめましたよ。これが人間的な恋愛だったら、つまり、....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
どの面さげてその人の前にと、一時はもう子も忘れ、武蔵にもこの姿を見せまいと、深く怖じ恐れておりましたが、やはり会いとうて会いとうて……もう指折りかぞえれば城太郎....