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思いも掛けない
「思いも掛けない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
思いも掛けないの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
かん》しました。ワザと失敗したという事を、人もあろうに、竹一に見破られるとは全く
思いも掛けない事でした。自分は、世界が一瞬にして地獄の業火に包まれて燃え上るのを....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
でございます」 藤「どうして、これは」 中「存外御無沙汰|今日《こんにち》は
思いも掛けない吉事《きちじ》で、早く知らせようと思って、重野《しげの》の叔父《お....
「道草」より 著者:夏目漱石
彼はすぐ縁《えん》から庭へ飛び下りた。彼が再び座敷へ上《あが》って来た時、細君は
思いも掛けない非難を彼の顔に投げ付けた。 「貴夫は不人情ね。自分一人好ければ構わ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
夜もある処で一所になる約束があった。その間の時間を、紫玉は微行したのである。が、
思いも掛けない出来事のために、大分の隙入をしたものの、船に飛んだ鯉は、そのよしを....
「アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
ていては遣り切れない。世の中には、変った人も多いから、思いもかけない奇抜な品物を
思いも掛けない奇抜な包装で送るやつがあるというのだ。魚を鞄へ入れたり、鳥や、そう....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
れず草を踏み分けながらその方へ歩寄《あゆみよ》った時、柳の蔭には山の手の高台には
思いも掛けない蘆《あし》の茂りが夕風にそよいでいて、井戸のように深くなった凹味《....