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思い合す
「思い合す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
思い合すの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「階段」より 著者:海野十三
信濃町」事件(というほどのことではないかも知れないが)に於ける先生の不審な態度も
思い合すことを止めるわけには行かなかった。 四月になると、僕は研究助手として、....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
衞が度々来て、長二の身の上は勿論|両親の素性などを根強く尋ねるというので、彼是を
思い合すと、幸兵衛夫婦は全く親には違いないが、無慈悲の廉があるので、面目なくって....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》ばかりと悪口した。居士油を売って渡世するを譏《そし》ったのだ。そこで居士、只今
思い合す事がある、諸国を行商した時、ある国に形は常の鶏のごとく、声は烏のようなが....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
行したかを示すに足るべきもので、谷グクの遍満到らざる所なき比喩に用いられたことと
思い合すべきものではなかろうか。 なお傀儡子そのものの性質、変遷、末路等に至っ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
朱実も役に立ち、又八も役に立つのであった。又八の始末はすると前からいっていたが、
思い合すと、それが今日のことらしかった。 ……何も知らない又八の影は、朱実の先....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
えの道を、但馬から美作に出て、その頃の竹山城の城下では、一宿の地であったことなど
思い合すと、郷土的には両者は甚だ接近してくる。 それに武蔵と沢庵とは、年齢もか....