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思しい
「思しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
思しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
く灯がともっていた。灯がともったその低い家並で挾まれた町筋を、仕事をなし終えたと
思しい人々がかなり繁《しげ》く往来していた。道庁から退けてきた人、郵便局、裁判所....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
に、出来たらしい皮下出血の跡が、わずか後頭部に残されているのみだった。また中毒と
思しい徴候も現われていない。両眼も※いているが、活気なく懶そうに濁っていて、表情....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
天草本島かも知れません。点々として、口の津らしいところが見えます。加津佐あたりと
思しい煙も、見えます……瞳を転ずると、小浜の港が、指呼のうちに入ります。万里の海....