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「思ほ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

思ほの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死者の書」より 著者:折口信夫
っきりと内容を持って、心に浮んで来た。 うつり行く時見る毎に、心|疼く 昔の人し思ほゆるかも 目をあげると、東の方春日の杜は、谷陰になって、ここからは見えぬが、....
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
。 耳近く鳴く鶯は 篶のなか 青き躑躅の 時に立ち居る おほらかに 人のことばの思ほえて、山をあるくに いきどほりなし 地竹に縁があるのもおかしいが、やっぱり今....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
の下 知ろしめししを そらみつ やまとをおきて 青によし 平山越えて いかさまに思ほしけめか 天さかる 夷にはあれど 石走る 淡海の国の ささなみの 大津の宮に....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ある。 ○ 秋の野のみ草苅り葺き宿れりし兎道の宮処の仮廬し思ほゆ 〔巻一・七〕 額田王 額田王の歌だが、どういう時に詠んだものか審かでな....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
あり、われ生きてあり。私は戦地で詠んだ、 今日もまた生き残りたる玉の緒の生命尊く思ほゆるかも を思い出し幾度も詠んだ。水から上がって拭きながら見て驚いた。右半身....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
大和《やまと》を置きて 青丹《あをに》よし 奈良山《ならやま》越えて いかさまに思ほしめせか 天離《あまさか》る 鄙《ひな》にはあれど 石走《いはばし》る…… ....
かげろうの日記」より 著者:堀辰雄
れにいざり寄って、何だろうと開けて見ると、「君をのみたのむ旅なる心には行末とほく思ほゆるかな」と認《したた》められてあった。見るべき人が見るようにと書き残された....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
て、やや、もって廻れるの非難はあらんも、これまたむらく独特の場面なりしと今にして思ほゆ。 ――先代桂春團治が『らくだ』は、一度、紅梅亭の客薄き夏の夜に聴きたる....
源氏物語」より 著者:紫式部
まで若返りたいのであろうと醜く思った源氏は皮肉に、 かざしける心ぞ仇《あだ》に思ほゆる八十氏《やそうぢ》人になべてあふひを と書いてやると、恥ずかしく思っ....
源氏物語」より 著者:紫式部
恨みが述べてあった。当の斎院には、 かけまくも畏《かしこ》けれどもそのかみの秋思ほゆる木綿襷《ゆふだすき》かな 昔を今にしたいと思いましてもしかたのないこと....
源氏物語」より 著者:紫式部
の空飛ぶ声の悲しき と源氏が言う。良清《よしきよ》、 かきつらね昔のことぞ思ほゆる雁はそのよの友ならねども 民部大輔《みんぶたゆう》惟光《これみつ》、....
源氏物語」より 著者:紫式部
、目だたぬような書き方にして、 消えがてにふるぞ悲しきかきくらしわが身それとも思ほえぬ世に とお書きになった。おとなしい書風で、そしておおようで、すぐれた....
源氏物語」より 著者:紫式部
なければならない自分であるということをはかなんだ。 かけて言はば今日のこととぞ思ほゆる日かげの霜の袖にとけしも 新嘗祭《にいなめまつり》の小忌《おみ》の青....
源氏物語」より 著者:紫式部
の、橘を源氏は手にもてあそびながら、 「橘のかをりし袖によそふれば変はれる身とも思ほえぬかな 長い年月の間、どんな時にも恋しく思い出すばかりで、慰めは少しも得....
源氏物語」より 著者:紫式部
」 と中将の君が言うと、木工は、 「ともかくも石間の水の結ぼほれかげとむべくも思ほえぬ世を 何が何だかどうなるのだか」 と言って泣いていた。 車が引き出....