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「怠業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

怠業の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
を持続することによって、工人達をつなぎとめていた。それが、やっとだった。工人達は怠業状態に這入った。 便衣隊と前後して、共産党員が市内にもぐりこんだ。――とい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
うだ。予が本誌へ書き掛けた羊の話も例の生活問題など騒々しさに打ち紛れて当世流行の怠業中、未の歳も傾いて申《さる》の年が迫るにつき、猴《さる》の話を書けと博文館か....
十二支考」より 著者:南方熊楠
働は神聖なりと知らぬかちゅう顔してたちまちそのトルーフルを食いおわり、甚だしきは怠業してまた働かぬそうだ。豕も随分ずるいもので、相当に樫の実を貰いまた樫の棒でど....
みのりを豊かに」より 著者:宮本百合子
産技術が低いのだろうか。そしてまた何故、これほど必需品生産は、企業家たちによって怠業の状態におかれているのだろうか。疑問は、ラジオ一つを通じてさえ今日の生産活動....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
本能に引ずられて、我々は仕事をしているために、決して画家は如何に条件が悪くとも、怠業をしたり示威的な行動を起したりはしない。何んだって構わない。自分の一年中の仕....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
引きずられて、われわれは仕事をしているために、決して画家はいかに条件が悪くとも、怠業したり示威的な行動を起こしたりはしない。何だって構わない。自分の一年中の仕事....
婦人指導者への抗議」より 著者:与謝野晶子
の婦人労働顧問の人選などについても、何らの動く所がありません。労働者の同盟罷工や怠業が如何に起ろうとも、信友会の印刷女工たちが如何に炊き出しをして組合の同盟罷工....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ほしいままに濫費されていた。――そして、上層の実例の痛ましい反響として、下層には怠業が起こっていた。祖国にたいする反抗を教える小学教員、手紙や電報を焼く郵便局員....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
と同様に働いており、彼ら以上に働いており、彼らほど仕事を恐れてはいないと答えた。怠業やいい加減の仕事や主義にまでもち上げられた怠惰などこそ、もっとも自分の嫌悪《....
不在地主」より 著者:小林多喜二
七之助がそのために必死に働いていた。組合員がモグリ込んでいた。千名から居る職工が怠業に入りかけたということが、岸野を充分に打ちのめしてしまった。 争議団では更....