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急テンポ
「急テンポ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急テンポの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
義と枢軸の二大陣営に対立しようとしている。準決勝の時期がそろそろ終ろうとするこの
急テンポを、どう見るか。 また統制主義を人類文化の最高方式の如く思う人も少なく....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
らどうして廿日になつて俄然その第二楽章を演奏したか、という問題だ。しかもあんなに
急テンポに僕らの前でたつた三、四分の間にね」
私には彼のいう所がよく判らなかつ....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
が眼に浮かんで、舞台の想描も容易なのだが、西洋だって、同じことだ。下宿屋の恋は、
急テンポをもって進展するにきまっている。ことにこの場合は相手が職業的「女殺し」ヘ....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
ない。その結果肉類の欠乏が来ているのだ。 ソヴェト同盟内の集団農場の集団牧畜を
急テンポに振興する努力だけが、この状態を根本的に救済するんだ。 野菜類は、決し....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
なもので、往々|諧謔的《かいぎゃくてき》なスケルツォが使われる。第四章がたいてい
急テンポのロンドやソナタ形式のものになっている。そこで今試みに歌仙の一つを取って....
「ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
ということなのか。 所謂ロシア舞踊は世界的名声を博していた。ソヴェトの全生活は
急テンポに社会主義社会に向って前進しているのに、バレーがその動きをまるっきり反映....
「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
ところが、文盲撲滅の文化運動は、社会主義社会に生きる勤労者からの自発的な要求で、
急テンポに進んだ。 昔、地主に欅の枝の鞭でひっぱたかれた時分は、なるほど字を知....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
き時が来た。 ソヴェト農村の社会主義的な集団化は、農民の現実を大きく変化させ、
急テンポで農民作家の階級的認識を追い越しつつある。 五ヵ年計画は、農民作家に重....
「現代の主題」より 著者:宮本百合子
型な傴僂《せむし》にした権力は、よしんば急に崩壊したとしても、けっしてそれと同じ
急テンポで、人間性に加えられた抑圧の痕跡、その傴僂は癒されないものとして残されて....
「偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
おんぶして大衆生活は二の次として生きのびる決心をしてから、それらの人々の近代化は
急テンポにすすんだ。日本の港からあがって来た資本主義の独占的な本質にくっついて動....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
技術的発達は、近代都市生活者の日常的な生活意識の断片に於て、高速度、スピード乃至
急テンポの愛好という一定の好みを生んでいるのを見る。好みとか趣味とかは、単に随意....
「年譜」より 著者:宮本百合子
たちは何を標準に発禁をさけてよいか分らなかった。それほど日本における言論の抑圧は
急テンポに進行していた。内務省警保局で検閲をしていた。その役人とジャーナリストた....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
いね」 やっと一段落すんだようだ。しかし、最後に出た仁科六郎の名前。それから又
急テンポで蓬莱和子は喋りはじめた。 「六ちゃんとは、私は十年前からの知合いですの....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
手を覚えました。日本が十年十年に一つの波を経て今日に到っている。おそくはじまった
急テンポということが何とまざまざとしているでしょう。女の生活は、両脚を手拭でしば....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て頂くこととして。一昨日から、もう切符買いに着手しましたが、本月一杯は強制疎開が
急テンポ、大量なので迚も手に入らず。どうしても来月四日以後でなければ不可能です。....