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急事
「急事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急事の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
何不足なく数百年を面白く経過し来たりしなり。今この不景気連年絶えざる時節に、何の
急事にあらざるを、大急ぎで基本財産とか神社の設備とか神職の増俸とかを強いるは心得....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
は、それを妨害するあらゆる小ブルジョア的日和見主義と闘い、それを克服することを緊
急事とした。特にこの点における同志小林の指導的理論家としての功績を無視し、あるい....
「合図の旗」より 著者:宮本百合子
である。婦人の労働問題の合理的な解決が必要である一方に、食糧事情の民主的解決が緊
急事となって来ている。 そのために、各種の現存の機構、組合にしろ、購買組合にし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
識はますます必要で、快適に生活するどころか、生存を最大の可能で保ってゆくために緊
急事だと云うことになって来ています。私はその点乙位のところよ。なかなか知っている....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
。世人の改新を促して自から謹ましめ以て国の体面を清潔にするは、何は扨置き目下の緊
急事なりとて、いよ/\宿論発表の時機到来を認め、昨年八月中より遽に筆を執り、僅々....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
。すべての危急の時期または予期された危急の時期には、地方銀行は、起り得る一切の緊
急事変に応じ得んがためにギニイ貨を備えておかねばならなかったに相違ない。ギニイ貨....
「魔都」より 著者:久生十蘭
話があって、真名古捜査課長が、警視総監に対する逮捕状を請求したが、事情を聞くと要
急事態に該当するからただちに逮捕状を発送した。これから司法大臣に報告するつもりだ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ります。……それはそれとして、ここに、さる御高位の方の一命にかかわるような大変な
急事がございます。この通り、逃げ隠れするところもない揚屋の中へとりこめられてるの....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
彼女の心は沈んだ。感情は用心ぶかくかくしたけれど、いまこの手紙で知った事実こそ緊
急事であり、それが自分にとって一つの恐慌であることを自分自身にかくすことはできな....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
《いとうひろぶみ》であるが、さなきだに財源にくるしんでいた他省方面の閣僚から、不
急事業というので猛烈な反対をうけたのをあえて押切って調印したのは鉄道とは表看板で....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
とだから、その狼狽ぶりたるや、絵にも描けない。 するとまた、ちょうど、そんな緊
急事やら、早馬立てに、ごッた返していた中である。叡山の一法師が、駆け込み訴えをし....