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「急命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

急命の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
せて来た。間もなく松平伯耆は順動丸に乗り移った。その時の老中の言葉に、京都からの急命で各国公使へ勅諚の趣を達しにやって来た、万事はよろしく君らの方で談判ありたい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
応も二応も、捜索に取りかかることが当面の急でなければならぬ。 そこで、船には緊急命令が下されて、さし当りこの小舟のもたらした予感通りに、掃海の作業を試むること....
三国志」より 著者:吉川英治
け、ようやく城外へ出る関門でとらえて詰問したところ、曹操がいうには――我は丞相の急命を帯びてにわかに使いに立つなり。汝ら、我をはばめて大事の急用を遅滞さすからに....
三国志」より 著者:吉川英治
も来る。衆みな門を出て、怯み立った寄手どもを一兵のこらず屠ってしまえ」と、金城へ急命を出した。 城兵は各門から突出して、魏兵を追いくずした。孟達も馬をすすめ、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、久子をたずねて、 「兄正成殿から、火急、軍勢をつれて、四天王寺へ参会せよとの、急命がございました。留守もしばらくの間です。ここはお動きなされますな」 と、暇....
私本太平記」より 著者:吉川英治
わたっていた。それも、 一々|参府ニ及バズ、各、領国ヨリ即日、出兵セヨ という急命で、宗徒の大小名二十一家が狩りもよおされ、現地での結集総兵力は、ほぼ二万をこ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
う察したので、かれはいよいよ一刻もすておけないと考え、老中を通じて、事の善処を、急命したのである。内意の要点は、 一、評定所は、越前の持ち出した裁判を、取り上げ....