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急性
「急性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
級に英語を教えていた、安達《あだち》先生と云う若い教師が、インフルエンザから来た
急性|肺炎《はいえん》で冬期休業の間に物故《ぶっこ》してしまった。それが余り突然....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
「――どうも変な日だなア。ことによると、昨夜からあまり神経を使いすぎているので、
急性神経衰弱症というのにでもなったのじゃあるまいか。……」 と思った。だが、も....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
鯉鰻を供給するので、鼎造の商会は産魚の販売にも苦戦を免れなかった。しかし、痛手の
急性の現われは何といっても、この春財界を襲った未曾有の金融恐慌で、花どきの終り頃....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
い火を焚くという七月十三日のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。
急性の胃痙攣である。医師の応急手当てで痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
に鏡の前で、つやつやした吾れと吾が腕をぎゅっとつねってみる光枝だった。 彼女の
急性悒鬱症については、彼女の属する星野私立探偵所内でも、敏感な一同の話題にのぼら....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
、さっぱり分らない。チーア卿たる者、宝の山に入りながら、あまりに夥しき宝に酔って
急性神経衰弱症に陥ったきらいがないでもない。 こうなると人間はいやでも単純に帰....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ミたちを安穏に放置しておいた。しかし初冬が訪れると間もなくミチミは仮初の風邪から
急性の肺炎に侵されるところとなり、それは一度快方に赴いて暫く杜を悦ばせた。けれど....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
急病でどっと倒れまして、初めはほんの暑さあたりだろうぐらいに思っていたのですが、
急性腸胃|加答児という医師の診断におどろかされて、兄からわたくしのところへ電報を....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
目になった。私はゆうべ徹夜で、自分の失策について考えていたので、消化不良から来た
急性の心悸亢進のためにとんだ失礼をしましたと、まことしやかに弁解したので、キッテ....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
誰でもそう思うのほかはない。残暑の最中であるから、コレラというほどではなくても、
急性の胃腸|加答児のような病気に襲われたのでないかという噂もあった。ともかくも僕....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
草花と果物 盂蘭盆の迎い火を焚くという七月十三日のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。
急性の胃痙攣である。医師の応急手当で痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
も団十郎張りであるという好評で、やがては大立者となるべき鷹揚な芸風であったのを、
急性腹膜炎のために四十七歳で死なせたのは残念であった。 わずか三月経たない間に....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
年は二十一だといっていたが、体の小さい割に老けて見えた。その目見得の晩に私の甥が
急性|腸胃加答児を発したので、夜半に医師を呼んで灌腸をするやら注射をするやら、一....
「九月四日」より 著者:岡本綺堂
災に何かの縁を引いているように思われてならない。その死因は脳充血とか心臓破裂とか
急性腎臓炎とか大腸|加答児とかいうような、
急性の病気が多かったらしい。それには罹....
「青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
病院へ入院しているので出頭出来かねるという答えであった。 病院へ問い合せると、
急性盲腸炎で今朝手術したばかりだから面会謝絶だという、彼は病院にいて、しかも絶対....