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急歩
「急歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《おの》が云う事だけを饒舌《しゃべ》り立てて、人の挨拶《あいさつ》は耳にも懸けず
急歩《あしばや》に通用門の方へと行く。その後姿を目送《みおく》りて文三が肚の裏《....
「昇降場」より 著者:広津柳浪
ねえ。』 『彼方へ行った方が可いね。』 若子さんが人と人との間を潜る様にして、
急歩《いそ》いでお行でですから、私も其後に尾いて行きながら、振返って見ますと、今....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
よ。あんまりしつこいじゃアないか。くさくさしッちまうよ」と、じれッたそうに廊下を
急歩《いそい》で行くのは、当楼《ここ》の二枚目を張ッている吉里《よしざと》という....
「三国志」より 著者:吉川英治
、時に急に、時に緩に、やがて約二十里もくずれ、さらに五十里も追われた。 朝から
急歩調で、追迫をつづけ、かつ、攻勢をゆるめずにあった魏は、炎日と奮闘に、ようやく....