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急派
「急派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急派の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
関東震災のときは、外国からの救援があった。アメリカなどは、慰問品を軍艦につんで、
急派してくれたものだ。 アメリカは、今度も、そのような同情を寄せてくれるであろ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
動を請求した。しかし第二班が到着してみると、そのときには更に一層強力なる第三班の
急派を打電しなければならない有様だった。それというのも、発狂したゼムリヤ号の火災....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
話を司令部へ打て」 「はあ、司令部へ打電しますか。救援隊は、どのくらい、こっちへ
急派してもらえばいいでしょうか」 「救援部隊などを請求しろとは、おれはまだいわん....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
情にたいしては、全日本人が深く感謝しなければなりません。米国はいち早く東洋艦隊を
急派して、医療具、薬品等を横浜へはこんで来ました。なお数せきの御用船で食糧や、何....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
いんだろうということになって、そこで方々の書物商、酒屋、乾物商、葉茶屋などへ人を
急派して探させてみたが、どの商店にもほとんどないし、二、三あるにはあっても、小さ....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
危険に瀕す。現在の位置において、救助を求む」 その返電に、晩香波碇泊艦隊から、
急派の旨を答えてきたが、しかし、時はすでに遅かった。 ヴィデも、長濤に阻まれて....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
……君の手柄になろうてんだよ……モシモシ聞いているかい?……君の部下を五六名大至
急派遣するんだ……自動車で……君のために無類の獲物を掘り出してやったよ……ウン、....
「三国志」より 著者:吉川英治
、兵糧の点検を命じ、同時に淳于瓊を大将として、およそ二万余騎を、穀倉守備軍として
急派した。 この淳于瓊というのは、生来の大酒家で、躁狂広言のくせがある人物だっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
城へお出会いあるべしと、この書簡をとどけられよ」と、玄徳のてがみを授けて、援軍の
急派をうながした。 さてまた。 曹操はその中軍を進めて、宛城から樊城へ移って....
「三国志」より 著者:吉川英治
をひくようだった。 また、漢中に出征中の曹操からも、変を聞いて、薛悌という者を
急派してきた。これは曹操の作戦指導を、匣に封じて、もたらして来たものだった。 「....
「三国志」より 著者:吉川英治
に魏延を後詰として出発させ、また趙雲、※芝の二軍をもそこの掩護として、箕谷方面へ
急派した。 そして彼自身の本軍は、姜維を先鋒として、斜谷から※城を取って、一路....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。――あの直後、“中宮御産祈祷の真相”をさぐる秘命をおびた者が、武者所から京へ
急派されたなどの一事は、当然、ごく少数しか知ってはいない。 「なんのこと、人騒が....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
事を鎌倉表に報じており、幕府は即刻、工藤右衛門|次郎、諏訪三郎兵衛の両使を、都へ
急派した。 それの着京が、十月一日。 なおこの頃までも、日野の二朝臣は、六波....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しつつ、ついに京都のまぢかへまで迫っていた。 六波羅ではあわてて一万騎の新手を
急派し、また阿波の小笠原勢三千もそれへ向けかえて、破竹の赤松軍をやっと尼ヶ崎附近....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の兵員はふえるばかりのようでもあるのだ。 で、彼は急遽、都へむかって、予備軍の
急派を、ひんぴんと、要請していた。すでにそれはぞくぞく着いて現地軍のうちに編入さ....