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急襲
「急襲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急襲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
し、更に境木を攻略するに至った。この様な山間の戦闘では、間道から敵の側面背面を、
急襲するのが有利である。別軍も伊倉を経て吉次越にさしかかると、待ち構えた薩軍は、....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
る楠党であった。 八月十日、正行は和泉の和田氏等の軍を以て紀伊に入り、隅田城を
急襲して居る。これは東条と吉野との連絡を確実にする為であって、大楠公の赤坂再挙の....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
日の早朝に始まって居る。寄手は秀次を先鋒にして堀尾吉晴等の猛将が息をもつがせずに
急襲した。秀吉は此の時、遙か後の山上に立ち、あれを見よ、あれを見よとばかりに指さ....
「道標」より 著者:宮本百合子
デーの準備は大規模に精力的にすすめられているらしかった。七月二十三日の明けがたの
急襲は、その妨害だった。
その日の午ごろ、例によって伸子がペレールの家へあらわ....
「旅愁」より 著者:横光利一
潔癖な逆襲がひそんでいた。それは人間の逆襲というよりも、好機を見つけて狙い定め、
急襲して来た現実の胴震いのような厳しさだった。
戦争はもう起っているよ、本当の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いての実際うすれてしまった記憶の喚起が求められ、又、何年間かの生活態度について、
急襲的な批判が起って来た。 自身の生きかたがこれまで間違っていたとは思わず、よ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
、ほかの方でもかまいませんが、目附の方をつけておけば御安心ですな。お好きの時日に
急襲あそばす。アタシの素振りにヘンテコなところがあれば、ハハア奴め何か企んでるな....
「成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
らせることも可能ではないかと思う。それが出来るなら、空襲警報も間に合わないほどの
急襲をやることが出来、殊に雨夜の空襲をかけると、敵の防空隊の照空灯も届かず、聴音....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
それに応じて逃げる術が本能的に具っている。本能に馴れない方法で襲う敵は、ムヤミに
急襲するものであり、それに対しては彼も向うみずに逃げる本能の用意がある。カメの沈....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
まずかせようといってきかないのだった。その手はじめとして、ただちに西インド諸島に
急襲を加えることを、彼は提議した。そこでバアリイは、物柔らかに先般の群島襲撃の失....
「妻」より 著者:神西清
立てねばならぬ原則の第一箇条は、すなわち迅速ということだ。軍隊式に、目測、機敏、
急襲だ。」 「そう、機敏だ……」とイ※ーヌィチはまるでうとうとしかけたように、眠....
「三国志」より 著者:吉川英治
採りになるがよいでしょう。一策は、今からすぐ昼夜兼行で道をいそぎ、有無なく成都を
急襲する。このこと必ず成就します。故にこれを上策とします」 「む、む」 「第二は....
「三国志」より 著者:吉川英治
をみなごろしになし給え」 云いのこして、廖化をあとに、関平だけが、深夜、裸山を
急襲した。 ところが山上には、旗影だけで、人はいなかった。 「しまった」 急....
「三国志」より 著者:吉川英治
に入ったことを歓びながら、いよいよその事実を知るや、突如山の蔭を出て、蜀の本陣を
急襲した。 敵の裏を掻いて、その手薄な留守を衝こうとしたものである。ところが、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たのに、一七四一年四月初め突如墺軍が国境を越えて攻撃し来たり、大王の軍は冬営中を
急襲せらるるに至った。普(プロイセン)軍は狼狽して集結を図り、四月十日モルウィッ....