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急送
「急送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急送の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
い返事をする。「此年《ことし》の春突然手紙を寄こして山高帽子とフロックコートを至
急送れと云うんです。ちょっと驚ろいたから、郵便で問い返したところが老人自身が着る....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
の売れ行きであった。 その貴金属商の支配人は驚くまい事か、各支店に「品物を大至
急送り返せ、あとは店を畳んで引返せ」と、電報の櫛の歯を引いたという喜劇をやったそ....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
絶望ノ泪ニ暮レタリ。サレド人事ヲツクシテ天命ヲ俟タンコトヲ思イ、許シ得ル範囲ノ応
急送信機及ビ受信機ヲ建造セルナリ。 当方ノ信号ハ衰減セザルヤ」 僕「ヤヤ衰減シタ....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
されると、彼は自分の計画全部に対する吉兆のように喜んだ。 アフラシャブの許に至
急送られた密使も、二十日後、スーラーブの、満足する返答を得て来た。アフラシャブは....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
。これとイタリア語とは二カ月に各々一冊ぐらい読む予定だから、先日話したものを大至
急送った上、さらに二月の面会の時にまた何か持って来てくれ。あえてエンゲルスを気取....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
していたから感心でした。 腹まきはやはり家にあってまだお送りしてなかったので至
急送り出しました。私はひどいセキで吸入をしたりキンカンの汁をのんで居ります。....
「ロウモン街の自殺ホテル」より 著者:牧逸馬
話線の切断に用いられたと推測される小刀《ナイフ》は、研究のため、密封して鑑識課へ
急送された。博士はガリバルジ青年の屍骸に、何時になく感情を動かされた様子で、 「....
「キド効果」より 著者:海野十三
たよ。それで直ちにわが学界へ発表すると同時に、英米独仏の四ヶ国の学術協会へ原稿を
急送したいのだ。君、直ぐに翻訳にかかってくれ給え」 丘助手は、博士が錯乱せられ....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、ありもしない罪状を、督郵のいうままに並べて、訴状に書いた。督郵は、それを都へ
急送し、帝の沙汰を待って、玄徳を厳罰に処せんと称した。 この四、五日。 「どう....
「三国志」より 著者:吉川英治
らないつもりだ」 ※芝は、つぶさに戦況を書いて、まず序戦の吉報を、後陣の孔明へ
急送しておいた。 それに反して、魏の士気はそそけ立った。わけて都督|夏侯楙は、....