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性命
「性命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
性命の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かのように」より 著者:森鴎外
光らせたり、床に敷いてある絨氈《じゅうたん》の空想的な花模様に、刹那《せつな》の
性命を与えたりしている。そんな風に、日光の差し込んでいる処《ところ》の空気は、黄....
「草枕」より 著者:夏目漱石
では俗念が出て困ると、長い間これを苦にされたそうだが、なるほどもっともだ。文芸を
性命《せいめい》にするものは今少しうつくしい夢を見なければ幅《はば》が利《き》か....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
人のその君を愛するゆえんのもの豈にひとりその君に私するものならんや、また自らその
性命を愛し自らその幸福を望めばなり。 これによりてこれを見れば自称保守論派の論....
「空車」より 著者:森鴎外
物である。わたくしは宝を掘り出して活かしてこれを用いる。わたくしは古言に新たなる
性命を与える。古言の帯びている固有の色は、これがために滅びよう。しかしこれは新た....
「堺事件」より 著者:森鴎外
し出すよう仰せ付けられた。御隠居様に於いては甚だ御心痛あらせられる。いずれも穏に
性命を差し上げるようとの仰せである」言い畢って、深尾は起って内に這入った。 次....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
だ。矛盾だ。矛盾ではあるが、矛盾が私の一生だ。 医者の不養生という。平生思想を
性命として、思想に役せられている人に限って、思想が薄弱で正可《まさか》の時の用に....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の鴨はその年も以前の年の冬にも日頃見給うたのであっただろうが、死に臨んでそれに全
性命を托された御語気は、後代の吾等の驚嘆せねばならぬところである。有間皇子は、「....
「雁」より 著者:森鴎外
死の天使を閾の外に待たせて置いて、徐かに脂粉の粧を擬すとでも云うような、美しさを
性命にしているあの女が、どんなにか岡田の同情を動かしたであろう。女と云うものは岡....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
己に薄って来たファウストはどこにいる。
その男がお前か。己の息に触れたばかりで、
性命の底から震い上がって、
臆病にも縮んでいる虫がその男か。
ファウスト....
「痴人と死と」より 著者:ホーフマンスタールフーゴー・フォン
いて、己の心を感動させてくれれば好い。これを聞いている間《あいだ》は、何だか己の
性命が暖かく面白く昔に帰るような。そして今まで燃えた事のある甘い焔が悉《ことごと....
「三国志」より 著者:吉川英治
ものがあったのではなかろうか。 ――臣はもと布衣、みずから南陽に耕し、いやしくも
性命を乱世に全うし、聞達を諸侯に求めざりしに、先帝臣の卑鄙なるを以てせず、猥にお....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
ますが、無刑録なる書物のうちにも、荀卿の語として、 凡ソ天下ノ事、我ガ心ニ具フル
性命ノ理ニ明カナラズシテ、断制、裁割スベキイハレ無シ。況ヤ、人ノ
性命ヲツカサドル....