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「性格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

性格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
たいと思っているんです。例えばシェクスピイアのハムレットですね。あのハムレットの性格などは……」 保吉はたちまち大悟《たいご》した。天下に批評家の充満している....
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
パルタ式の訓練は彼の右の膝頭へ一生消えない傷痕《きずあと》を残した。恐らくは彼の性格へも、――信輔は未だに威丈高になった父の小言を覚えている。――「貴様は意気地....
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
の先でくるりとまわして見せながら、女のようにやさしい声を出した。この男は不思議な性格を持っている。というのは、外面の行為と内面の心意とが、たいていな場合は一致し....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
よしかつ》に代って、微笑しながらこう云った。伝右衛門の素朴で、真率《しんそつ》な性格は、お預けになって以来、夙《つと》に彼と彼等との間を、故旧《こきゅう》のよう....
路上」より 著者:芥川竜之介
。あるいは実行するのに先立って、信じてかかるのが特色だった。が、彼は持って生れた性格と今日《こんにち》まで受けた教育とに煩《わずら》わされて、とうの昔に大切な、....
将軍」より 著者:芥川竜之介
れは偉い軍人だがね、閣下はまた実に長者《ちょうじゃ》らしい、人懐《ひとなつ》こい性格も持っていられた。……」 少将はほとんど、感傷的に、将軍の逸話《いつわ》を....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ょう》理性の無力だった。 運命 運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」と云う言葉は決して等閑に生まれたものではない。 教授 ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
に特に選抜される。或る霊は、特殊の使命を遂行すべく特派される。或る霊は、一人物の性格上の欠陥を補充すべく、特にその人に附けられる。又|或る霊は、理想型の人間を造....
歯車」より 著者:芥川竜之介
を読みはじめた。この小説の主人公は虚栄心や病的傾向や名誉心の入り交った、複雑な性格の持ち主だった。しかも彼の一生の悲喜劇は多少の修正を加えさえすれば、僕の一生....
江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
江口は決して所謂快男児ではない。もっと複雑な、もっと陰影に富んだ性格の所有者だ。愛憎の動き方なぞも、一本気な所はあるが、その上にまだ殆病的な執拗....
「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
色? ――世間は必ずわたしと共に、幾多の特色を数え得るであろう。彼の構想力、彼の性格解剖、彼のペエソス、――それは勿論彼の作品に、光彩を与えているのに相違ない。....
久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
後藤末雄君、第二に辻潤君、第三に久保田万太郎君なり。この三君は三君なりにいずれも性格を異にすれども、江戸っ児たる風采と江戸っ児たる気質とは略一途に出ずるものの如....
豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
である。誰かゞそれを洒落れて、「豊島は何時でも秋の中にいる」と形容した、そう云う性格の一面は世間でもよく知っているだろう。が、豊島の人間にある愛す可き悪党味は、....
寡婦」より 著者:秋田滋
彼女たちはどのような事が起ろうと驚きもしなかったのです。彼女たちの前で、誰かが、性格が相容れぬために対立してしまった男女の話とか、仲たがえをした恋人の話とか、裏....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
にして何らの動きを示さず、領土問題についても何ら解決への努力を示さず、その買弁的性格をますます露骨に現わしておるのであります。特に、日本独立後国連軍を無協定のま....