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「性格描写〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

性格描写の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
質を示すことのように思えた。メイエルホリドの舞台は強度に様式化されていて、人物の性格描写も、ム・ハ・ト(芸術座)のリアリスティックな演技とは正反対に、観念で性格....
探偵小説漫想」より 著者:夢野久作
ら歓喜しつつ吸入する。 紙芝居式の謎々小説よ。呪われて在れ。 ◇性格描写無用を叫ぶ者がある。 性格をトリックに使う作者がある。 どちらも両立....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
いい位いだ。之に反してメリメの『カルメン』の恋の魅力は、心理描写によるよりも専ら性格描写によるものだろう。読者はカルメンの心理の必然性によってよりも、彼女の性格....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
遍者であったことと少しも変らないのである(歴史的社会についての、この公式的分析と性格描写との連関を曖昧にすると、例えば理想型というような一種の性格的法則?の観念....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
く思いました。十七世紀に町人の文化が発生して、写実を主とする肖像画が生れ、文学の性格描写が生じ、音楽でヘンデルのような表題楽が生じたこと、日本の西鶴が十七世紀で....
文学に於ける構想力」より 著者:豊島与志雄
言行が為さるるとは演繹せず、斯かる思惟言行が為さるるから斯かる性格だと帰納する。性格描写とはつまり思惟言行の形態叙述である。 如何なる悪人も斯かる場合には善行....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
察《どうさつ》力などを利用していない。ああ僕がもしフランス人だったら、僕は音楽で性格描写をやってみせるんだが……(下の庭のリラの花陰にすわってるあの少女を描いて....
レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
比較的小さい画面に、大幅のような構図で描かれ、明暗法や彩色法に力を入れてるので、性格描写が二の次になってるような印象を与えるが、その他の「聖書」からの画、例えば....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
が面白いとかこの引掛けが巧みだとかいうような事を能く咄した。また紅葉の人生観照や性格描写を凡近浅薄と貶しながらもその文章を古今に匹儔なき名文であると激賞して常に....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
、K氏がくれたのは、寛文頃の土佐家の摸本である。それを見つめていると、若い高氏の性格描写などの上に大いに役立った。 若い高氏像は世にないので、挿絵の杉本氏も苦....