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怪奇小説
「怪奇小説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怪奇小説の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玩具」より 著者:太宰治
がえ》らす。私はその男の三歳二歳一歳の思い出を叙述するのであるが、これは必ずしも
怪奇小説でない。赤児の難解に多少の興を覚え、こいつをひとつと思って原稿用紙をひろ....
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
ている事に気が付いた。今までは架空の小説ばかり読んでいたのが、今度は、自分自身に
怪奇小説の中に飛び込んで、名探偵式の活躍を演出しなければならぬ役廻りになって来た....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
ものであるから、当然、宣伝小説の部門に入れられるべき性質のものである。 七、
怪奇小説 私は、これを広い意味に於ける探偵小説、所謂《いわゆる》
怪奇小説と称ば....
「探偵小説の正体」より 著者:夢野久作
穴から片手を突出してオイデオイデをしている変態心理。肩の横っちょに頭を並べている
怪奇小説。お尻だけ共通し合っているユーモア小説。瘤になって額にカジリ付いているナ....
「探偵小説漫想」より 著者:夢野久作
を使う時、本格探偵小説の価値は0となるか、又は性質を変じてノンセンス、ユーマー、
怪奇小説の類に堕するようである。 ◇ 作者が一度読んだものを有意....
「今日の文学に求められているヒューマニズム」より 著者:宮本百合子
面白さを求めるとも見えるが、面白さの要素は心理的に綜合的なものであり、探偵小説、
怪奇小説の類でさえ書かれている世界のリアリティーは、面白くない面白いを決定する重....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
心理学、神経病理学とのつながりがあるからなのだろうか。現在行われている探偵小説、
怪奇小説の類は退屈しているもの、毎日の生活感情に自主的弾力と方向とをもたないもの....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を趁って順々に話していただくことに致しました。ともかくもこれに因って、支那歴代の
怪奇小説、いわゆる〈志怪の書〉がどんなものであるかということを御会得くだされば、....
「探偵小説とは」より 著者:坂口安吾
すすめて行くものである。 日本には、今まで、一口に探偵小説と称しても、主として
怪奇小説であり、推理小説というものは殆ど行われていなかった。 だいたい推理とい....
「江戸川乱歩」より 著者:平林初之輔
部を出てから二十幾つかの職業をやってきたと称する彼は、何よりも苦労人である。あの
怪奇小説の作家で、どんな風貌をしており、どんな生活をしているかと好奇心をもって会....
「ポウの本質」より 著者:平林初之輔
、刺客にさせたり、死刑執行人にさせたりするのである」 ポーが、その詩やいわゆる
怪奇小説やで描き出そうとしたのは、この神秘的な力なのである。 彼の物語は、人生....
「フランケンシュタイン」より 著者:宍戸儀一
の少い当時としては最大のベストセラーになったわけである。爾来、今日にいたるまで、
怪奇小説としてまず最初に指を屈するものが、この『フランケンシュタイン』であり、今....
「墓場」より 著者:西尾正
バカ! スティヴンは死んだよ」 × × × 「素晴らしい
怪奇小説だ!」 けだしイギリスは名優の国である。巧みなペンダア君の話術に魅せら....